山上被告が語る 安倍氏の動画に「旧統一教会が何の害もない団体と認知されてしまう。絶望と危機感」
安倍晋三元首相が銃撃され殺害された事件の裁判員裁判で、山上徹也被告(45)が、安倍氏が関連団体に送ったビデオメッセージについて「何の害もない団体と認知され、絶望と危機感、困るという感情だった」と語りました。(取材・報告=上野巧郎 記者)
(上野記者)
被告人質問は、午後1時すぎの裁判開始直後から始まり、きょうは山上被告がなぜ犯行に至ったのかなど、事件の動機につながる質問が続いています。法廷で山上被告は、間を取って考えながら一つ一つの質問に答えています。
山上被告は3年前、奈良市で応援演説中だった安倍元首相を手製のパイプ銃で撃ち殺害した罪などに問われ、母親が旧統一教会に多額の献金をした影響が裁判の大きな争点になっています。
きょうの被告人質問で山上被告は、2018年に韓鶴子総裁の娘が来日した際、「ナイフと催涙スプレーを持って待っていた」、翌年の2019年に韓鶴子総裁が来日した際も、「前日から近くに泊まって会場を下見し、火炎瓶を何本か持って行った」が、失敗したことを明かし、そして「一番いいのは銃だと思った」と考え、銃の製造を始めたことを明かしました。
当初は「韓鶴子総裁を撃つ予定で、時期は未定」だったものの、安倍氏が教団の関連団体にビデオメッセージを送り、「(旧統一教会が)どんどん社会的に認められている。何も害のない団体と認知されてしまう。被害を被った側からすると、非常に悔しい。絶望と危機感。怒りというよりは困るという感情だった」と述べました。
(黒木千晶キャスター)
いま裁判はどういった状況でしょうか?
(上野記者)
裁判に関しては現在も続いています。きょうの予定では、冒頭で弁護側は事件当日のことまで質問すると述べていたものの、少し時間的には押していて、事件直前の経緯の部分までで弁護側の質問が終わり、現在は検察側の質問に切り替わっています。
まだ事件当日の心境についての質問にまでは至っていない状況です。
(黒木キャスター)
そして安倍元首相について、山上被告はどのように話をしていましたか?
(上野記者)
当初、山上被告は、「韓鶴子総裁を撃つ予定だった」と述べていましたが、きっかけになったのは、「安倍元首相がビデオメッセージを出したことだ」と話しました。
その時の感情について、「怒りというよりは困るという感情だった」と表現して、さらに「第2次安倍政権にそういう人が多いのは知っていたし、イベントに国会議員が参列していたり、自治体のイベントを主催したりしていて、よくないと思っていた」ということも述べました。
ただ、なぜ最終的に安倍元首相への銃撃に踏み切ったかについては、まだ質問がされていません。
きょう被告人質問はこの後、午後5時頃まで続く予定です。
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