紅葉シーズン到来の京都　観光客増加でバスの混雑深刻　増便限界で鉄道とバスを組み合わせた移動をPR

紅葉シーズン到来の京都　観光客増加でバスの混雑深刻　増便限界で鉄道とバスを組み合わせた移動をPR

　秋の観光シーズンを迎え、連日たくさんのインバウンド客でにぎわう京都。その一方で、ある問題が再燃しています。

■紅葉シーズン到来の京都　混雑増で“交通対策”が急務！

　紅葉も色づき始め、見ごろを迎えつつある中―。

　切通大雅 記者
　「観光シーズンを迎えた京都。観光地は、ご覧のようにたくさんの人であふれています」

　京都の観光地は、平日にも関わらず、道幅を埋め尽くすほどの観光客でにぎわっています。

　訪れる観光客のうち、多く見られるのがインバウンド。京都を訪れる宿泊客のほぼ半分が外国人です。

　中国人観光客
　「和食が好きです」
　「日本は美しいし、きれい」
　（Q:日本への渡航自粛要請のニュースもあったが？）
　「中国人と日本人は平和にするべきだと思います」

　中国政府の渡航自粛要請で観光地の人出への影響も懸念されますが、変わらず問題となっているのが―。

　切通大雅 記者
　「いま、バスが到着しましたが、すごい長い行列ができています。果たして全員が乗り込むことができるのでしょうか」

　京都市内を走る市バスの混雑。この日は平日ですが、相変わらず長い行列が―。

　切通大雅 記者
　「バスが発車した直後なのですが、すでに行列ができあがっている状態です」

■バス増便するも限界・・・

　観光シーズンに合わせて臨時便も運行されていますが、市バスを日常的に利用する市民からは―。

　京都市民
　「いつも乗れへん、一杯で。（目的地が）次の次やけどイライラしている。ちょっと市は考えなあかんと思うで」

　こうした状況に、京都市では混雑対策として、去年から土日・休日限定で観光地近くの停留所だけに停車する「観光特急バス」を運行。

　市民と観光客の”すみわけ”を狙ってきました。

　観光特急バスには、一日平均で2400人ほどの利用があるということですが―。

　京都市交通局・萱島慎一郎 担当課長
　「状況を見てみますと、市民の方もなかなかスムーズにバスをご利用いただけないという状況もありますので、そこは心苦しく感じている」
　「よりバスを便利を使っていただくには、やはり増便ということは何より解決法としては早いんですけれども、運転手不足という状況もありますので、なかなか難しい」

　バスの増便に限界がある中、京都市が進めているのは、鉄道とバスを組み合わせた移動方法のPRです。

　京都市交通局・萱島慎一郎 担当課長
　「京都駅から金閣寺までバスで一本で行くというのも、もちろん可能なんですけれども、例えば地下鉄で北大路駅まで乗っていただきまして、そこでバスに乗り換えていただくという行き方をしますと、バス一本で行くよりも早く着いたりする」
　「バスは目的地まで一本で行けるので、便利ではあるのですけれども、混雑しているということもありますので、やはりいろんな行き方をしっかりご案内することによって、何とか皆さんがよりスムーズに乗っていただけるよう努めていきたいと思っております」

　市民も観光客も悩まされている混雑。解決の糸口は見えてくるのでしょうか。
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