【万博閉幕】大阪で世界が手をつないだ半年間 徹夜組から“万博おじさん”まで…感謝と涙の最後の1日
大阪で世界と地域がつながった半年間。最後の1日を追いました。
閉幕前夜(12日夜)、これまでの盛り上がりに華を添えるように花火が打ち上がったころ、東ゲート広場の外には徹夜組が列を作り、熱気の余韻に浸るように最後の1日を待っていました。
(Q:何時から並んでいる?)
入場を待つ人
「朝の3時です。ずっとここで、みんなと話をしながら万博談議で楽しんでいます。“万博ロス”になるでしょうけど、楽しみたいと思います」
「(いったん)帰ろうとして…」
「この列を見て、ちょっとマズイかなと急きょ思い、(最終日に向けて)急きょ並ぼうかと…あしたはもう、むしろ最後の一人になるぐらいまで」
記者
「こんばんはー」
ほぼ毎日、万博に通い続けた福安隆夫さん(73)。
福安 隆夫さん(73)
「非常にこの半年間というのは、長いようで短く終わってしまったのかなという特別な感情です。ただ、最後なのでちょっと寂しい。ものすごく」
万博をとことん楽しむためにマンションを借り、愛知県から半年間だけ“移住”。開幕とともに万博を駆け抜けた「つわもの」です。
福安さんの“最後の1日”も、きのう(12日)から始まっていました。あす(13日)どう過ごそうか…そんな思いをつのらせながら。
(13日午前5時ごろ・大阪メトロ夢洲駅)
大阪メトロ・車内アナウンス
「万博もいよいよ最終日を迎えました。会場での1日が最高の1日となりますようお祈りしております。また、お帰りの際には、大阪・関西万博“最後のパビリオン”大阪メトロ中央線をぜひご利用くださいませ」
小池 咲良 記者
「午7時半すぎです。万博会場に向かうエスカレーターが多くの人で埋め尽くされています」
開幕前の期待値の低さは影を潜め、熱気と混雑に見舞われた184日間。その独特なルックスから、当初は不評の声もあがったキャラクターもいまや…。
来場者
「最初は、ミャクミャクがちょっと変な生き物で、これ何?って最初はなったけど、最近かわいく思えてきて、最後満喫して帰りたいです」
ミャクミャクTシャツを着た来場者
「この夏、一番着たTシャツかもしれないです」
「万博に行くということが結構恥ずかしかったこともあったんですけど、最後の方になれば、いいなという話になってきたりとか」
「もっと来ておけばよかったと今となっては思います」
その頃、万博の象徴となった「大屋根リング」では…。各国のスタッフが手をつなぎ、大阪で世界が一つになった万博の最終日に臨みました。
長谷川 純也カメラマン
「2025年10月13日、半年間続いた大阪・関西万博がきょう閉幕します」
最後の日は予定よりも20分早いスタートに。
来場客
「いろんな人に出会えたので感謝しながら歩きたい」
「(横断幕は)万博の関係者の人とか、お客さんとかにも。みんなで作り上げた万博なので、それを含めて『ありがとうございました』という意味で作りました」
パビリオンに書かれたのは、来場者からのメッセージ。
「楽しかったです」
会場のいたるところで「ありがとう」の気持ちがあふれました。
開門直後、”早歩き”で移動するのは福安隆夫さん(73)。最初の目的地は…
「今からブラジル館へ向かいます」
今回の万博では全パビリオンを制覇した福安さん。きょうの目的は、感謝の気持ちを届けること!
来場者を迎えるパビリオンでも、最後の1日が始まろうとしていました。
オランダ館スタッフ
「このチームでやっていくのも、きょうで最後なので、みんな笑顔で最後終われたらなと思います」
パビリオンの外にはすでに多くの人が…
「並べた!ありがとうございます。これで最後です。70年万博のオランダ館が好きで… 好きすぎて、ここを最後にしよう って決めてたんです。父と叔父が大好きだったオランダ館です。やっと来れました。最後の最後に」
(Q:帽子も似合ってます)
「よく言われます。ありがとうございます」
オランダ館では特別に数量限定の記念品が配られました。
「おわったよ~!ありがとう!」
(Q:万博はどんな存在?)
「夢でしたね、キラキラでした。もう…なんだろう…しあわせです」
複数の国や地域が集まる「コモンズ館」では、世界各地のスタッフが手書きのメッセージを残しました。
エチオピア館スタッフ
「最後だけど、I don’t wanna cry.(泣きたくない)。きのうからすごい I’m crying (泣いている)」
期間中、話題を集めたのは、スタッフによる“オリジナルダンス”。少しでも来場者に楽しんでもらいたいという思いが、会場内で広がりをみせました。
スタッフ
「きょう踊るのが最後なので、朝から気合を入れてやってきました。最初は少ない人数でやってきたんですけど、1人1人増えてきて、最後は大人数で踊れたことが本当に良かったと思います」
感謝の気持ちを伝えるセレモニーが行われたバルト館では。
バルト館スタッフ
「6か月間でいっぱい新しい友達ができました。日本人とつながり、私の心で一番大切な思い出になりました」
半年間で繋がれた絆。最後の瞬間を惜しむ姿が見られました。
会場で人気を集めたのがスタンプラリー。150種類以上の個性的なスタンプを求め、会場に何度も足を運んだ人も。
大屋根リングの柱の下では、こんな写真を撮る人も…
「開幕日にも来てて(子どもが)0歳だったんですけど、1歳になったので撮りました」
”万博おじさん”こと、福安隆夫さん(73)。まずはブラジル・パビリオンに。その目的は?
福安隆夫さん
「最初はとにかく(配布の)ポンチョが12色もあったんです。なんとか12色をコンプリートしようと思って(ブラジル館へ)通ったら、通い癖がついた。最終日のなのでオマケがあるのではと、期待は薄く持っている」
最後のブラジル館を堪能する福安さん、その時、顔見知りのスタッフに声をかけられました。
スタッフ
「いつも来てもらってありがとうございます。最後の日に来てもらってとても嬉しいです」
福安隆夫さん
「きょうで最後はさみしいですね。あしたも来てしまいそうです」
言葉を交わした後、通されたのはスタッフルーム。そこで渡されたのは、なんとVIPしかもらえないピンバッジとメダル。そして、念願の特製ポンチョもゲットしました。
次に向かったのはドイツ・パビリオン。
福安隆夫さん
「ドイツ館は のどを潤しに、おいしいビールを。会場内で一番おいしい」
最後の1日でまずは最初の休憩です。ビールを一口。
福安隆夫さん
「これがおいしい。むちゃくちゃおいしい。おいしいのを通り越してます」
(もう飲めなくなる?)
「これが飲みたくなったら、ドイツまで行かないと」
エネルギー補充をした後は、きょう最大の目的地、アラブ首長国連邦のパビリオン。ここでの目的は、前回のドバイ万博の友人に会うことです。
友人を会ってる間、福安さんは記念撮影を求めらるなど、もはや”万博の顔”。
福安隆夫さん
「アッサラマー」
アフマドさん
「こんにちはー」
福安隆夫さん
「さみしいなー」
アフマドさん
「朝からずっと最後ということで、私も朝からずっと落ち着いてます」
福安隆夫さん
「半年間長かったようで短くて、短いようで長い。複雑です」
アフマドさん
「リヤド(万博)でも会いたいです」
福安隆夫さん
「また会えれば」
アフマドさん
「ぜひぜひ」
福安隆夫さん
「交流というのは、万博の魅力の一つ。万博ロスに間違いなく陥るので、その万博ロスを癒せるのは、次の万博しかない」
会場の西ゲート付近にある郵便局。万博での思い出を、会場の外にいる大切な人にも伝えたいと多くの人が訪れました。
来場者
「父が切手とかをもともと集めていたり、コイン集めていたりして、万博がすごく好きな人なので、 せっかくなら閉幕の切手の消印入れたもので送ろうと。日ごろ感謝を伝えることができないので、いつもありがとうと書きました」
あと5時間ほどで閉幕を迎えますが、人々の思いはミャクミャクと未来に受け継がれていきます。
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