【解説】防災の日 事前避難”約52万人”南海トラフ地震への対策と『フェーズフリー』の考え方に注目

【解説】防災の日 事前避難”約52万人”南海トラフ地震への対策と『フェーズフリー』の考え方に注目

【解説】防災の日 事前避難”約52万人”南海トラフ地震への対策と『フェーズフリー』の考え方に注目

 黒木千晶 キャスター
 去年「南海トラフ臨時情報」が初めて出て、え?その情報って何なんだろうと初めて知った方もたくさんいらっしゃると思うので、改めて見ていきたいと思います。

 この「南海トラフ臨時情報」というものは、 南海トラフの震源域などで大きな地震が起きた場合に調査が行われ、その後大きな地震が起きる可能性が高いですよという情報が、発表されることになっています。 調査終了という場合ももちろんあります。 去年8月に初めて発表されたは、「巨大地震注意」という情報で、「巨大地震警戒」という情報が出ますと、かなり津波などでも大きな被害が想定されますので、 津波からの避難が間に合わない場合、「巨大地震警戒」が発令されたら、そのエリアにお住まいの方は、1週間程度事前避難というものが必要になってきます。その対象が約52万人もいらっしゃるということなんです。過去の例を見ていきます。大きな地震が起きた後、また別のエリアの南海トラフの震源域でさらに大きな地震が、例えば32時間後や約2年後に起きていることになりますので、やはり非常に警戒が必要になってくるということになります。和歌山県・那智勝浦町の防災担当の方によりますと、「避難所が足りない。屋内避難所の確保は避難者の6割ほどで、山間の駐車場などの屋外避難も検討している」ということなんです。

 このようにリスクがあるので津波からの避難が間に合わない地域の方は、せめて命を守るための避難行動をとってほしいという情報になります。津波だけではありません。南海トラフ地震の防災対策推進地域というものがあり、 黄色と赤の色がついているところ、どちらも防災対策地域に指定されているところで、 赤で色がついているのが、津波の被害が多く出ると推定されているところです。黄色のエリアというのも、揺れなどに警戒が非常に必要なところですので、どう備えていけるかということが大事になってくるんです。

 『 フェーズフリー』という考え方があります。 日常も災害時も、とありますけれども、 日常のものを災害時の備えに使っていこうという考え方なんです。

 このフェーズフリーという考え方は、例えば夏場でしたら、クーラーボックスを持っていらっしゃるご家庭であれば、そこに保冷剤や凍ったペットボトルを入れておけば、 いわゆる簡易冷蔵庫で冷たい飲み物も確保できますし、 寒い冬の時期になりますと、暖を取るというのが大事になってきますが、カセットコンロやたき火に、水があれば、体を温めるお湯が確保できて 温かいものを飲むこともできます。それから長期保存できる食べ物を活用して、日常的に食べることもできますので、食べ物を活用することで備えにつながるということになります。

 防災の日などに、しっかりと日頃の備えを確認していただければと思います。
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