ふるさと納税ルール変更　仲介サイトのポイント付与がなくなる…9月末までに”駆け込み”納税も

ふるさと納税ルール変更　仲介サイトのポイント付与がなくなる…9月末までに”駆け込み”納税も

　ブランド牛や新鮮な海の幸。さらには地ビールや日本酒。

　全国の名産品などを寄付のお礼として受け取ることができる「ふるさと納税」。

　2024年度の寄付総額は約1兆2728億円で、前の年度の1.1倍となり過去最高を更新しました。

　物価高もあり、家計を助ける返礼品。今年はコメなどが人気となっているということです。

　その、ふるさと納税のルールが10月から変わります。

　自治体を応援する目的で、寄付をしながら返礼品を受け取ることができ、住民税や所得税から税金の控除が受けられる「ふるさと納税制度」。

　その際、多くの人が利用しているのが仲介サイトです。

　寄付額に応じて仲介サイトからもポイントがもらえることが多く、利用者にとってはお得な制度だったのですが…。

　そのポイントがもらえるのは、9月末まで。10月1日から実質禁止になるのです。

　これを受け、『駆け込み納税』をしている人も。

　50代
　「駆け込んでみようという気になる。（ポイント還元）がなくなってしまうから、今やった方が、100％お得ですもんね」

　20代
　「ポイントがもらえるうちに、ふるさと納税をやりたいと思います」

　ちなみに、寄付額が最も多かった自治体は兵庫県宝塚市の256億6800万円。これには、市民病院の建て替えなどの資金として市民2人から寄付された約254億円が含まれているということです。

　2位は北海道白糠（しらぬか）町の211億6500万円。3位は大阪府泉佐野市の181億5200万円となっています。

　寄付の額が全国でもトップクラスとなっている泉佐野市。今回の『ポイント禁止』については…。

　泉佐野市 ふるさと創生課・塩見健 課長
　「やはり、ふるさと納税して返礼品をもらう楽しみとか、場合によってはポイントの付与を受けるのも楽しみの1つではあったとは思うので、ちょっと寂しい面もあるなというのが受け止めですね」

　泉佐野市では独自のサイト「さのちょく」などを活用し、秘伝の赤ダレに漬け込んだ「泉州元気ハラミ」を主力商品として扱ってきました。

　泉佐野市に商品を提供している「アキラ商店」松葉口昌二 代表取締役
　「通常は（繁忙期が）12月なんですけども、9月末にピークが来ると考えていますので、それに合わせて生産は頑張っています」

　また仲介サイトのひとつ「ふるなび」は、“駆け込み”に備えていました。

　ふるなび マーケティング部・赤松史規 部長
　「現在ふるなびでは、最大100%分の『ふるなびコイン』がもらえる還元キャンペーンを実施しております」

　ふるなびでは、ペイペイポイントなどに交換できる「ふるなびコイン」を8月31日まで最大で100％還元。

　いま仲介サイト各社は、様々なキャンペーンを打っているようですが…。

　ポイント禁止という大きな転換点を迎える ふるさと納税。今後、私たちが上手に使うためにはどうすればよいのでしょうか？
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