猛暑で注目「断熱リフォーム」窓に内窓取り付け断熱効果、暑さ和らげる　最大200万円の補助金制度も「こんなに違うのかとびっくり」

猛暑で注目「断熱リフォーム」窓に内窓取り付け断熱効果、暑さ和らげる　最大200万円の補助金制度も「こんなに違うのかとびっくり」

　猛暑の影響で、家の中で過ごす時間も長くなる今、「冷房をつけていても暑い」という家庭を中心に、注目を集めているのが「断熱リフォーム」です。その理由とは？

　大阪府茨木市で築30年余りの一戸建てに住むAさんは、今年の夏、新たな暑さ対策をとることに決めました。

　施主・Aさん
「朝から日が、かなり日当たりが良いので特に暑くて。冷房してても暑いので、何とかならないかなと思って」

　太陽の光がさんさんと差し込む3階の寝室で始まったのは、「断熱リフォーム」です。

　実は、四季があることで比較的過ごしやすい気候だった日本では、家を暑さや寒さから守る「断熱性能」が“世界最低レベル”と言われています。

　天井や壁、床など、性能によって室温が変わるポイントは様々ありますが、特に暑さの原因といわれるのが「窓」です。

　工事前の部屋をサーモカメラで撮影してみると、エアコンに近い右側は比較的涼しい様子ですが、左側は温度が高く真っ赤に反応しています。

　このように、断熱性能の低い窓が、外の熱を取り込んで、室内を暑くしてしまうのです。

　今回の工事では、元からある窓にもう一枚「内窓」を取りつけることで、2枚の間に空気の層ができ、断熱材の役割を果たし、室内の暑さを和らげます。

　工事にかかった時間は、窓一つにつき1時間足らず。

　サーモカメラの映像を見比べると、工事前は窓や部屋の一部が赤く反応していたのに対し、工事後には緑や青に温度が下がっていることが分かります。

　施主・Aさん
「ここに立っているだけでも、暑さが感じられないのですごく不思議です。開けただけで暑いです。（窓を）一枚つけるだけで、こんなに違うのかと思ってびっくりしてます。光熱費もちょっとでも安くなったらいいです」

　近年、急増する「断熱リフォーム」の需要。背景にあるのが、国の補助金制度です。

　SENSHO HOUSE　坂梨めぐみ店長
「大きな窓だったら6万5000円、中くらいの窓だったら4万4000円。一つの窓ごとに補助が出ます。補助金が出る前と出た後では、（工事件数が）20倍くらいは違います」

　国は、一昨年から、省エネ促進事業の一環として、「断熱窓」の設置工事などに対し、最大で200万円の補助金を支払う制度を導入しました。

　Aさんの場合だと、29か所分の工事費用が154万5000円のところ、104万円が補助金で賄われ、支払いは50万5000円となりました。

　SENSHO HOUSE　坂梨めぐみ店長
「これからの日本の温暖化が進む中では、すごく喜ばれる製品だと思うので、ぜひ普及していければと思います」

　気温も物価も高い今年の夏に、「断熱リフォーム」がさらなる注目を集めるかもしれません。
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