【ウクライナ情勢】市民が抵抗 ビール瓶で“3日で2000本” ロシア狙う“若者ハッカー”

【ウクライナ情勢】市民が抵抗 ビール瓶で“3日で2000本” ロシア狙う“若者ハッカー”

【ウクライナ情勢】市民が抵抗 ビール瓶で“3日で2000本” ロシア狙う“若者ハッカー”

容赦のない攻撃をするロシア軍に抵抗しようと、ウクライナの市民が行動を起こしています。ビール瓶で大量の火炎瓶を作ったり、武力によらずロシアメディアを狙ってサーバーダウンを仕掛けたり。ウクライナの未来のために、それぞれの形で戦っています。

■Tシャツ、火炎瓶…「ベスト尽くす」
ウクライナ西部のリビウでは、侵攻するロシアへの抵抗の意思を強める市民が、火炎瓶を投げる練習をしていました。

ある男性は「最後まで抵抗するつもりです」と決意を語りました。

ジャーナリストの佐藤和孝さん(ジャパンプレス)が、この男性が働くビール工場を訪ねました。そこで作っていたのは、「ウクライナの人々のように戦おう」というメッセージが入ったTシャツでした。

男性は「このTシャツを売った利益は、ウクライナ軍に寄付します」と言いました。

また、多く並んだ段ボールの中には、ビール瓶で作った火炎瓶が詰められていました。3日で2000本というペースで作っているといいます。男性は、文字が書かれた瓶のラベルを示し、「『プーチンくそったれ』って名前です」と話しました。

男性
「自分の国と家族を守れるように、ベストを尽くしたいと思っています」

■ロシア国民へ「正しい現状」を
ロシア軍の攻撃は容赦なく続きますが、武力とは違う戦い方をする若者たちもいます。

「ロシアのサーバーにサイバー攻撃をしています」と言う若者2人に、ジャーナリストの佐藤さんが取材しました。「あなたたちは『サイバー戦士ですね』」と聞くと、「そうですね」と返ってきました。2人は自宅で、ロシアメディアなどへサイバー攻撃しています。

若者
「ここで今起きていること全てを(人々に)伝えようとしています」

情報が制限されているロシアの国民に、2人はSNSなどを通して、正しい現状を伝えたいといいます。その手法は、どのようなものなのでしょうか?

■命救うため…「多くの人が行動を」
1人が「IPアドレスが見えるでしょう」と教えてくれました。パソコンの画面にはサイトのIPアドレスがずらりと並びます。サイバー攻撃でサーバーがダウンしたものは、赤色で示されます。「これでプロパガンダや誤情報は送信されません」と言います。

ウクライナの未来を守るために大切なことを、2人に聞きました。

1人は「世界中の誰もが、銃を撃てるわけではありません。自分にできることをやっています」。もう1人は「多くの人が行動を起こせば、亡くなる命も少なくなります」と思いを語りました。
(2022年3月10日放送「news zero」より)

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