『琵琶湖疎水』5施設を国宝に指定へ 「第一隧道」や「南禅寺水路閣」など 近代の土木構造物で初

『琵琶湖疎水』5施設を国宝に指定へ 「第一隧道」や「南禅寺水路閣」など 近代の土木構造物で初

『琵琶湖疎水』5施設を国宝に指定へ 「第一隧道」や「南禅寺水路閣」など 近代の土木構造物で初

 京都市と滋賀県大津市にまたがる「琵琶湖疏水施設」が、国宝に指定される見通しです。

 約400万年の歴史を持つ近畿の水がめ、琵琶湖。その豊かな水を京都に届ける「琵琶湖疎水」は、四季折々の美しい景観とともに人気の観光名所になっています。

 竣工したのは約130年前の明治23年(1890年)。疎水を利用した水力発電所も造られ、日本初の「路面電車」が街を走るなど、京都の近代化に貢献した巨大プロジェクトでした。

 滋賀県大津市から始まる琵琶湖疎水の施設のうち、5か所が今回、国宝および重要文化財になる見通しです。指定されれば、近代の土木構造物としては初の国宝になります。

 評価されたのは「当時の土木技術の粋を集めて築かれた、類まれなる構造物」だという点です。

 当時、日本で最長のトンネルだった「第一隧道(ずいどう)」の工期を短縮するため、山から穴を掘り下げ、さらに両端からも掘り進める日本で初めての「竪坑(たてこう)工法」を採用。天井部分を突き抜ける穴が「竪坑」と呼ばれる空間で、深さは47メートルあります。

 西洋の技術を習得中だった明治時代。レンガなどを用いた中世の城郭のような建築が、世界的な評価を得ていたことも指定の理由となりました。

 南禅寺の景観に溶け込む14のアーチからなる「水路閣」も国宝になる見通しです。

 琵琶湖疎水記念館 学芸員・久岡道武さん
「まあ、びっくりしました。明治時代以降の京都の歴史を物語るうえで、一番スタートとなる施設であることが高く評価された」

 5つの国宝に加え、さらに19の施設が重要文化財になる見通しです。

 一般供給用の水力発電所として日本で初めて稼働した「蹴上発電所旧本館」など、当時の都市基盤を支えた施設の意義が認められました。

 京都市・松井孝治 市長
 「先人の努力の結果、京都の『産業発展』、『文化的発展』の礎を創られたのが、琵琶湖疎水に関する様々な施設であるということを、より幅広い方々に知っていただきたい」

 16日、文化庁の文化審議会は、国宝および重要文化財の指定を文部科学大臣に答申。今後正式に指定される見通しです。

▼読売テレビ報道局のSNS
TikTok https://ift.tt/2cwpH4h
X(旧Twitter)https://twitter.com/news_ytv

▼かんさい情報ネットten.
Facebook https://ift.tt/8SrRnEM
Instagram https://ift.tt/FvMmKf9
X(旧Twitter)https://twitter.com/ytvnewsten
webサイト https://ift.tt/fh4yten

▼読売テレビニュース
https://ift.tt/4EyYXjr

▼情報ライブ ミヤネ屋
https://ift.tt/vSGAQKe

▼ニュースジグザグ
X(旧Twitter)https://x.com/ytvzigzag 
webサイト https://ift.tt/wOmgvVC

▼す・またん!
HP:https://ift.tt/C07ftzc
X(Twitter):@sumatanent

Instagram:@sumatanentame
https://ift.tt/hqX1n0F
TikTok:@sumatantiktok
https://ift.tt/pQuhtOL

▼情報提供はこちら「投稿ボックス」
https://ift.tt/jSyG9LB

読売テレビニュースカテゴリの最新記事