【震災11年】コロナ禍で踏ん張る「語り部バス」 伝える活動絶やさぬ(2022年3月10日)
東日本大震災から11年、新型コロナウイルスの影響で被災地を訪れる人が減少するなか、震災の経験や教訓を伝える活動も苦境に陥っています。それでも「未来の命を救いたい」と強い気持ちを胸に抱く「語り部」を取材しました。
語り部バスは利用者らが屋上に逃げて327人が助かった民間の震災遺構「高野会館」や津波で町の職員ら43人が犠牲となった旧防災対策庁舎などを巡りました。
南三陸 ホテル観洋・語り部、阿部裕樹さん:「地震も多分、津波も決してそれ自身、ある意味では悪いものと捉えられがちですけど、決してそうではない。自然の営みの一環なんですね。まずは自分の身を守ってほしいんですね。自分の身を守れれば自分の大切な人を守れます」
参加者:「(きょう、見聞きしたことは)記憶に、自分の心、頭の中に残しておかなくちゃいけないことなのかなと思います」
これまでに約42万人が乗車した「語り部バス」。
コロナ禍の影響で参加者はピーク時に比べ1割ほどに落ち込んでいるということです。
それでも語り部バスを運行している宮城県南三陸町内にあるホテルは「1人でも参加者がいれば運行する」としています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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