神戸空港に国際線が就航 関西で「一人負け」の地元は経済効果に期待 ポートライナーの混雑など課題も
これまで国内線のみだった神戸空港に18日、国際線が就航しました。週に40便が運航されます。
2006年の開港以来、国内線に特化していた神戸空港。
「ハロー、ジャパン!ハロー、神戸」
この日、悲願の国際化へ向け、新たなスタートを切りました。国際線の就航を祝い、消防車両が放水でアーチを作り、到着便を歓迎します。
観光客が楽しみにしているのは…
台湾からの観光客
「アンパンマン・ミュージアム、ショッピング、神戸ビーフ!」
「今回は万博に行きたいです。国際線就航の第1便に乗ることができてラッキーです」
韓国から観光客
「きょうは有馬温泉に行って、明日は三宮、北野異人館、元町に行きます。大阪空港じゃなくて神戸空港でまっすぐ行って便利です」
この日開港した神戸空港第2ターミナルは、国際都市への飛躍をめざし、神戸市が約283億円をかけて整備しました。まずはチャーター便で中国や韓国、台湾など5つの都市と週40便で結ばれ、2030年前後には定期路線の運用も計画されています。
神戸空港は、関空の運用を優先するため、国際線の就航が認められていなかった空港です。しかし、訪日外国人の急増や大阪・関西万博の開幕が追い風となり、規制緩和の動きにつながりました。
兵庫県内への経済効果について専門家は。
ひょうご経済研究所・浅野学 主任研究員
「(訪日客が)年間30万人くらい来られるというところで、はじいた数字が104億2900万円。将来に向かって膨らましていける数字だと捉えている」
観光地では期待が膨らんでいます。
台湾茶を販売
「南京町もにぎやかになりますので、いろいろな国の方が来ていただけると嬉しいです」
点心を販売
「もう楽しみ、片言でも会話できるのか、伝わるか伝わらないかわからないけどね」
その一方で、兵庫県は訪日外国人の消費額、宿泊日数が少なく、関西のインバウンドで「一人負け」とも言われていました。神戸空港に近いホテルでは日本らしさを前面に出した改装を行うなど、すでに取り組みを始めています。
牧野天稀 記者
「こちらのホテルのラウンジには、外国人観光客向けに抹茶の体験コーナーができました」
施設案内のサイトも多言語対応に。外国人観光客に選んでもらえる工夫です。
神戸ポートピアホテル 宿泊部・竹下博文 部長
「海外のお客様は関西空港に到着して、大阪を拠点に観光されるお客様が多数いらっしゃいましたので、神戸空港を玄関口としていただいて、神戸を拠点に観光を楽しんでいただければ」
一方で、神戸空港ならではの課題も。空港に向かうポートライナーが朝夕のラッシュ時に大混雑する問題です。
ポートライナー利用者
「やばい、ぎゅうぎゅうですね」
「(Q:どのくらい混雑?)ポケットに入っていたスマホがとれないくらい」
「(Q:お客さん増えるのは?)仕方ないかなと思って」
「今から暑くなる時期なので耐えるしかない」
「大きなスーツケースを持って乗られる方も多いで、そういうのは困りますね。私らにしたらすごい困るかもしれない」
期待と課題を抱え、国際化を果たした神戸空港。設置の経緯をめぐり、過去にあった紆余曲折に迫ります。
◇◇◇◇◇
(取材・報告=牧野天稀 記者)
私が今いるのが、新しくオープンした神戸空港の第2ターミナルです。こちらは現状国際線のみで、国内線の発着はこれまでと同じく第1ターミナルで行われます。三宮方面からポートライナーで来られた方は、第1ターミナルからこちらまで歩くことになっていて、約200メートルくらい、歩いたら3分ほどかかります。一部、屋根がある場所もあるんですが、結構長い距離、屋根がありませんので、雨の日や暑い日は、少し大変かもしれません。ただし、バスで来られた方は、目の前にあるバス停まで直接来られるということで便利かもしれないです。
早速、新しくできた国際線のターミナルに入っていきます。18日オープンしたばかりの国際線のターミナルがこちらです。まず目に入ってくるのは、大きな吹き抜けの空間です。そして奥に行くと、チェックインカウンターが並んでいます。18日は午後6時半にソウルに出発する大韓航空、そして午後7時に上海に出発する吉祥航空がありますので、そのチェックインを待つ皆さんで大変混雑している状況です。
そして見渡してみて気づいた方もいらっしゃるかもしれませんが、レストランやお土産のお店は見当たらないんです。第1ターミナルに充実しているからということもあるんですが、ただ出国審査を終えた奥のエリアには、免税店が新しくオープンしたということです。
(Q:交通面の課題はどうなりそうですか?)
18日も到着した方、バスに乗っていかれる方もいらっしゃいましたが、三宮や新神戸と結ぶバスが増便されました。そして混雑が懸念されているポートライナーは、帰宅ラッシュの時間帯に最大で5本増便される予定だということです。ただし、今回就航した国際線は全部チャーター便ですので、取材していても、到着後ツアー会社が用意した大型バスに乗り込んでいかれる方がほとんどでした。ポートライナーの担当者は、「1週間程度、試験的に臨時便を運用して、需要を見てから判断していく」とのことでした。
(Q:地元の方々は国際線が就航することをすごく歓迎していて、長い間待ち望んでいました。今後は神戸だけじゃなくて兵庫全体にも広げていきたい、そんな声も聞こえてきそうですね?)
神戸市内は、空港からとてもアクセスしやすく、海沿いでは今月、新たなアリーナがオープンするなど再開発が進んでいたり、去年オープンした神戸須磨シーワールドなど注目スポットがたくさん増えています。こうした場所へのさらなる来場者数の増加が見込まれています。さらに今後の課題しては、インバウンド客が魅力を感じる城崎温泉、また姫路や淡路島方面など神戸以外の地域に足を伸ばしてもらうための施策をどう行っていくかがカギになってくると思います。
神戸空港の国際化が兵庫県の経済にどのような影響を与えていくのか注目です。
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