北方領土は「我が国固有の領土」表現復活の理由は?「領土交渉の展望言える状況にないため」
政府が北方領土について、「我が国固有の領土」とこれまでの表現に戻した理由について、林外務大臣はロシアのウクライナへの侵攻により「領土交渉の展望を申し上げる状況にないことを踏まえた」と明かしました。
北方領土の表現を巡っては、第2次安倍内閣以降、日ロ間の北方領土交渉への影響に配慮し、「我が国固有の領土」という表現を控え、「我が国が主権を有する島々」との表現を使ってきました。
しかし、7日、岸田総理は野党から政府の認識を問われ、「我が国固有の領土」との表現も用い、「使い分けた記憶はない」と述べました。
この理由について8日、林外務大臣は会見でこのように述べました。
林芳正外相
「今まで使っていなかったということについては、この外交的な観点から、我が国が主権を有する島々との表現を用いてきているものでございます。この今のこの状況に鑑みますとですね、平和条約交渉の展望について申し上げる状況にないわけでございまして、そういったことも踏まえてですね」
林大臣はロシアのウクライナへの侵攻により「領土交渉の展望を申し上げる状況にないことを踏まえた」と述べ、ロシアへの配慮がなくなったためとの認識を示しました。
また、ロシアが北方領土を占拠している状態について「法的根拠をなんら有していないという意味で不法なものである」とも述べました。
また、8日の参議院・外交防衛委員会で野党側は外務省が発行する日本の外交記録「外交青書」において、「固有の領土という表現が削除されている」と指摘。「直ちに表現を復活させるか」と問われた林大臣は、「答弁との整合性を踏まえてしっかりやっていく」と述べました。
(09日07:08)
#北方領土
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