【変わる海水浴場】全国で“海離れ”深刻化 水質改善にカフェ、世界が認める環境認証取得 大阪
7月15日は「海の日」。大阪府貝塚市にある二色の浜海水浴場から中継でお伝えします。 (取材報告:渡邊 幹也アナウンサー)
約1キロに及ぶ「二色の浜海水浴場」です。人の数は少なくなっていますが、夕方なのに多くの人が訪れています。
ちなみに「二色の浜」の名前の由来ですが、砂浜の「白」と松林の「青」の 二色から「二色の浜」の名前がついたと言われています。昔はまさに白砂青松の海だったのかも知れません。その美しさを取り戻すべく、二色の浜はいま変わろうとしています。
あちらに見える青い旗ですが、国際環境認証「ブルーフラッグ」といって、今年、大阪府では初めて、この二色の浜が取得したということです。これは水質や安全性などに優れたビーチに与えられるもので、世界ではリゾート地で知られるフランスのニース、タヒチのボラボラ島など51か国、5121か所で認められています。
大阪府の二色の浜が、世界のリゾート地に並んだ!ということですが、その理由のひとつが「水質」にあります。実は二色の浜は、近くにある近木川が、かつて全国ワーストの水質で、その水が注ぎこむことで海水浴場としてのイメージが損なわれてきました。そこで地域の人たちが約30年にわたって清掃活動を行い、水質を改善させたということです。
では、その海の中はどうなっているのか、気になりますよね? こちらをご覧下さい。
海底の様子もしっかりと確認できますよね。大阪府の水質検査の結果によると、透明度は1メートル以上あるということです。観光協会に話を伺うと「生き物たちの姿もたくさん戻ってきた」と話していました。
また、「ブルーフラッグ」の認定を受けるには、すべての人が利用しやすいことも重要で、あちらに青いマットがずらっと奥まで続いていますよね。これは、車いすの方でも海に入れるように、バリアフリー化も進めてきたということです。
(Q、国際的な認証を受けたことで海水浴客も戻ってくるかもしれませんね?)
そこがいま、正念場なんです。二色の浜では海水浴客が1994年のピーク時に比べ、3分の1以下に減少しています。主な理由としては、海水浴は「車がないと行けない」とか、「熱中症が気になる」など近年の猛暑を気にする意見なども出ていて、全国的に”海離れ”が深刻化しているんですね。
実際、同じ大阪府にある阪南市の「ぴちぴちビーチ」では、海水浴客の減少で今年は海水浴場の開設を見送ることになりました。こうした“海離れ”をなんとかしようと、二色の浜では、今年3月から新たな取り組みを始めました。海水浴場にオーシャンビューのカフェを併設するなど様々な取り組みを始めたということです。奥の方では今、フラダンスのイベントが行われています。
今日は特別に、この夏のおすすめメニューをご用意していただきました。メロンをまるごと使ったフルーツかき氷です!お値段はなんと2000円。非常に贅沢な一品です。メロンが丸ごと入っています。いただきまーす!
甘い!とてもおいしいです。
近場で、こうしたリゾート気分を味わえるのも、新しい海の楽しみ方なのかもしれません。海のにぎわいを取り戻すための チャレンジは始まったばかりです。
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