土石流被害の滋賀では住民が二次避難へ「緊急安全確保」続く 奈良・十津川村では17世帯20人が孤立

土石流被害の滋賀では住民が二次避難へ「緊急安全確保」続く 奈良・十津川村では17世帯20人が孤立

土石流被害の滋賀では住民が二次避難へ「緊急安全確保」続く 奈良・十津川村では17世帯20人が孤立

 1日、土石流が発生した滋賀県米原市では、現在も「緊急安全確保」が出されていて、市は避難している住民らの二次避難を進める方針です。

 自然が広がるのどかな街に…。突如、山から滝のように流れ込んだ大量の土砂…。

 1日午前、滋賀県米原市伊吹で土石流が発生。住宅に土砂が流れこみました。民家が連なる道路は…。全体が土砂で埋め尽くされ、大きな石や流木も確認できます。

 けがをした人などはいませんが、現在も警戒レベル5に当たる「緊急安全確保」が出されていて、避難所となっている小学校では、住民らが不安な一夜を過ごしました。

 避難した住民
「横にはなってましたけどね。なかなか眠れるような状態ではなかったですね」
「不安はありますね。なんせ家の前が土砂と、家の中も入っているし」

 米原市の平尾道雄市長は、避難生活が長引く可能性がある住民について、早ければ2日中にも近くの民宿へ二次避難させる方針を明らかにしました。

 米原市 平尾道雄市長
「できるだけ早く復興なり、復旧の計画をを示そうと。大きな災害ですので、国とか県にきちっと要望を出して支援を求めたいと思います」

 一方、奈良県十津川村の国道でも土砂崩れが発生。1日午後5時半ごろ、十津川村西中の国道で約8メートルにわたり土砂崩れが起きました。

 6月28日には、この現場から西に約2キロ離れた場所でも土砂崩れが発生していたため。2つの場所の間にある集落、17世帯20人が孤立状態となりました。

 濱中一カメラマン
「今、係員によってのり面の調査が行われています」

 電気などのライフラインはつながっていて、ケガや体調不良を訴える人もいないということですが、県は天候の回復を待って復旧作業に当たる方針です。

 近畿地方は夕方以降も広い範囲で雨が降り続く見込みで、地盤が緩くなっている可能性もあり、引き続き土砂災害に警戒が必要です。

 土石流があった滋賀県米原市から、中継で伝えてもらいます。
(取材報告:阿部頼我 記者)

 土石流があった現場から500メートルほど離れた場所にある、避難所の小学校からお伝えします。

 現在、雨はそれほど強くは降っていないんですが、こちらの地域、一日を通してやむことはなく、時折激しく降りつける時間帯もありました。

 こちらの小学校には、現在24人の住民が避難していて、体調不良の方はいないということですが、やはり皆さん、少し疲れの色が見えてきたと口々に話していました。

 そして二次避難については、現在市の職員が住民らに順次説明をしていまして、受け入れ先となる民宿などの調整がつけば、早ければ2日中にも移動を始めたいということです。

 住宅の復旧作業も必要ですが、住民らのケアが最優先であることを感じます。

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