なぜこの時期に?“厄介者”カメムシ大量発生 果樹園など被害続出「越冬できた個体数が非常に多い」

なぜこの時期に?“厄介者”カメムシ大量発生 果樹園など被害続出「越冬できた個体数が非常に多い」

なぜこの時期に?“厄介者”カメムシ大量発生 果樹園など被害続出「越冬できた個体数が非常に多い」

 冬に入るとともに減りすっかり見なくなった、強烈なにおいの“厄介者”。農作物にも被害を与えるカメムシが、近畿各地で再び大量発生しています。一体なぜ?

 強烈なにおいを放つ“厄介者”。カメムシが今、問題となっています。

 大阪府池田市にある無人の古着販売店。店の入り口には、大量のカメムシが。商品の手入れに来ていたアルバイトの女性は…。

 SELFURUGI石橋阪大駅前店・アルバイトの女性
「めっちゃ嫌です。(去年の)秋、本当に嫌でした。それがまた来たと思ったらめっちゃ嫌です。 夜暗くなってここだけ明るいので寄ってくる」

 店の中にも現れたりと、被害を受けているようで…。虫を寄せ付けないように忌避剤を置くなど対策をするも、効果は出ず。“カメムシ掃除”に、お店も頭を抱えていました。

(Q:掃除と洋服の手入れの割合は?)
 アルバイトの女性
「半分半分くらいですかね」

 その影響は、兵庫県でもー。

 兵庫県病害虫防除所・岩橋祐太研究員
「あちらがカメムシを調査するフェロモントラップになっています。5月2日から9日までで250匹。例年この時期あまり捕獲がないんですが、今年は非常に出が早くて量が多い」

 害を及ぼす虫についての研究を行う兵庫県病害虫防除所では、フェロモンでおびき寄せたカメムシの数を計測していて、4月は例年の31倍にもあたる904匹が計測されたといいます。

 これを踏まえ兵庫県は4月2日、県内全域に注意報を出し、農家に早めの農薬散布などを呼びかけています。実際に近くの果樹園でも、桃などが被害を受けていました。
 
(Q:黒くなっているのが被害?)
 果樹園を営む千石剛平さん 
「ここが吸われたところですね。こうなると腐りやすくなるので、食べられない」

 そもそも、なぜこんなにカメムシが大量発生しているのでしょうか?

 兵庫県病害虫防除所・岩橋祐太研究員
「要因はいろいろと推測されているが、一つとして今年の暖冬傾向。カメムシは成虫の状態で越冬するが、越冬できた個体数が非常に多くなったというのが一つ要因として考えられる」

 冬を乗り越えた“越冬カメムシ”。その影響は、ホームセンターでも…。

 石川千智記者
「こちらのホームセンターでは、入口入ってすぐのところにカメムシ対策グッズがずらりと並んでいます。この季節でこの量は珍しいということです」

 去年の秋から、カメムシ対策のグッズの種類と発注の数を大幅に増やしたというこちらのお店。気温が上がったゴールデンウイークごろから、商品を買い求める客が増えたといいます。

 カインズ東大阪店・売り場担当者
「(対策グッズ)約20種類以上置いています。売り上げは去年よりも5倍以上あがっています」
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