泣き崩れるファンも…「笑顔にしてくれてありがとう」“神戸のお嬢様” 天国へ「タンタン」との別れ

泣き崩れるファンも…「笑顔にしてくれてありがとう」“神戸のお嬢様” 天国へ「タンタン」との別れ

泣き崩れるファンも…「笑顔にしてくれてありがとう」“神戸のお嬢様” 天国へ「タンタン」との別れ

 3月31日、天国へ旅立った王子動物園の「タンタン」を追悼する献花台が設置され、多くの人が花を手向けに訪れています。タンタンが残したものとは。

 神戸の地で愛され、神戸の地で生涯を終えたタンタン。

 2日朝、タンタンが暮らしたパンダ館には献花台が設けられ、多くの人が突然の別れを惜しみました。

 『タンタン』一筋23年の尾崎真由美さん
「神戸に来てくれてありがとうという気持ちと、笑顔にしてくれてありがとう」

 神戸市内に住む尾崎真由美さん。これまで子育てや仕事で悩んだ時には、いつもタンタンの元を訪れ、その姿に励まされてきました。

 『タンタン』一筋23年の尾崎真由美さん
「かわいいです。めちゃくちゃかわいいです」

 実は尾崎さん、家にも数えきれないグッズがある、筋金入りのタンタンファン。

 阪神・淡路大震災の5年後、神戸にやってきたタンタン。当時、神戸の街はパンダ一色に染まりました。

 バスやマンホールに、花時計、”パンダどら焼き”が登場しました。

 初めて公開された日には、多くの人がタンタンを一目見ようと長蛇の列。

「愛くるしいです。和みます」
「かわいい。(Q、どんなところ?) 目が」

 動物園を訪れる人はタンタン効果で急増し、来日前の2倍に。阪神・淡路大震災のあと、傷ついた心を勇気づけ、たくさんの人に笑顔を届けてくれました。

 『タンタン』一筋23年の尾崎真由美さん
「『神戸のお嬢様』って言われているんですけど、すごく所作がきれいなんですね。食べる姿とか、きちっとお座りして、きれいに食事する姿もとっても美しいなと思って」

 一方で、タンタンの生涯は波乱に満ちたものでした。

 タンタンは”お母さん”になるため、人工授精にもチャレンジ。

 しかし…2回の妊娠に成功したものの、1回目は死産。2回目は、出産からわずか4日で赤ちゃんが死んでしまいました。

 ここ数年は心臓の治療を受けながら、余生を送ってきたタンタン。2022年には観覧が中止となっていました。

 それでも、動物園は公式Xでタンタンの様子を毎日のように投稿し、3月中旬までは昼寝をする様子や部屋の中をゆっくり歩く姿などを発信し続けていました。

 2008年から16年間、タンタンの飼育を担当してきた梅元良次さん。

 体温を測る際には梅元さんの合図で“ごろん”。

 さらに血圧検査の際には、自ら手を差し出していました。

 『タンタン』を16年間飼育 梅元良次さん
「いや、本当に早かったです。もう16年かという感じ。もっと(一緒に)いたかった。朝、獣舎に入ってきてモニターをつけたら、まだ歩いているんじゃないかっていう気持ちになる。本当に寂しいです」

 28年の生涯に幕を下ろし天国へと旅立ったタンタン。献花台は当面の間、設置される予定で、お別れの会も検討されています。

 『タンタン』一筋23年の尾崎真由美さん
「タンタン、幸せだったと思います。こんなに皆さんに愛されて、スタッフの方にも手厚くされて、いろんなことあったけど、幸せだったと思います。タンタンありがとう」
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