争点は慢性的な財政難 古都の新たなかじ取り役に5人が立候補を表明 京都市長選挙は21日告示

争点は慢性的な財政難 古都の新たなかじ取り役に5人が立候補を表明 京都市長選挙は21日告示

争点は慢性的な財政難 古都の新たなかじ取り役に5人が立候補を表明 京都市長選挙は21日告示

21日に京都市長選挙が告示されます。維新が立候補予定者の推薦を取り消すなど異例の展開となる中、市が慢性的に抱えている財政難が大きな争点となっています。

 京都市の新たなリーダーを決める戦いは先週、構図が一変しました。これまで京都市長選挙では“非共産対共産”の構図が長年にわたり続いてきましたが、「新たな選択肢」となることを目指し、維新などが元京都市議の村山祥栄さんを推薦しました。

 しかし、先週、架空の政治資金パーティーを開いていた疑惑が浮上し、村山さんは一連の問題について謝罪。この問題を受け、維新などの後ろ盾を失うこととなったのです。

 5人が乱立している今回の京都市長選挙。これまでに立候補を表明しているのは元京都府議の二之湯真士さん、共産が支援する弁護士の福山和人さん、自民・公明・立憲・国民が推薦する元民主党・参議院議員の松井孝治さん、元京都市議の村山祥栄さん、市民団体代表の寺田浩彦さんの5人です。

 オーバーツーリズムの問題や、子育て世帯の流出など課題が山積する京都市が慢性的に抱えている問題が、財政難です。

 門川市政で動物園の値上げや、敬老パスの対象年齢引き上げなど、住民サービスにもメスを入れ、2022年度の決算で黒字化を達成しました。とはいえ、財政再建は道半ばの中、いかにこの問題に対応するのかー。

 松井孝治さん
「当然のことながら是々非々で事業は見直さないといけない。高齢者(敬老パス)について今までのような優待価格に戻していく、全部時計の針を昔に戻していくような形では財政は一切もたないと思う」

 福山和人さん
「大型事業は見通しが甘いやり方で進めてきた。市民目線で不要不急のものについてはチェックしていきたい。市民のみなさんの福祉を削らないで財政再建することができる」

 村山祥栄さん
「市長の退職金を廃止して給与を30%カットして、とにかく嫌われてでもやりきるんだと。徹底的に脱しがらみで、しっかりと(財政再建を)やっていく」

 二之湯真士さん
「自前主義、フルセット主義、そういう態度が支出の増大につながっている。京都府に任せられることは任せる、適切な役割分担に基づいて京都市の支出を減らしていく」

 4期16年続いた門川市長のあと、新たな「かじ取り役」を担うのは誰になるのでしょうか。京都市長選は21日に告示され、2月4日に投開票されます。

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