ニセ情報や旅行招待も… 三つ巴の激戦の台湾総統選「台湾海峡は危険な状況に」中国は与党勝利けん制_1/12

ニセ情報や旅行招待も… 三つ巴の激戦の台湾総統選「台湾海峡は危険な状況に」中国は与党勝利けん制_1/12

ニセ情報や旅行招待も… 三つ巴の激戦の台湾総統選「台湾海峡は危険な状況に」中国は与党勝利けん制_1/12

 武力統一もちらつかせる中国とどう向き合うのか。4年に一度、台湾のリーダーを決める総統選挙が13日行われます。選挙戦の最終盤、台湾は今どうなっているのか。現地から伝えてもらいます(取材・報告 渡辺容代 記者)

 現在、私は与党・民進党の頼清徳氏が選挙戦最後の演説に臨む会場に来ています。頼清徳氏が演説を行うのは約5時間後ですが、すでに有権者の方、支持者の方が入場を開始しています。

 頼清徳氏は、蔡英文総統の後継として「台湾は中国に従属しない」などと訴え、選挙戦を展開してきました。世論調査ではリードしていますが、中国に融和姿勢の最大野党・国民党の侯友宜氏の追い上げを受けています。

 また、野党・民衆党の柯文哲氏は、前の台北市長で根強い人気があります。野党候補者の一本化の話が決裂して以降、失速していましたが、その支持率も下げ止まり”歴史的”な大混戦となっています。

 選挙戦では、中国とどう向き合うかが大きな争点になっています。頼清徳氏はアメリカとの関係を重視する姿勢です。一方、侯友宜氏は中国との対話を訴え、柯文哲氏は「米中対立のかけ橋になる」と訴えています。

 中国は与党・民進党を「敵対勢力」と位置づけ、政権交代を望む立場です。

 SNSの頼清徳氏のニセ音声
「青(国民党)だろうが、白(民衆党)だろうが、台湾の民意であることを特に強調したい」

 台湾のSNS上では、与党候補に不利な印象を与えるようなニセ情報が拡散されています。台湾でインターネット上の情報を研究する機関は、こうしたニセ情報の背後には中国共産党の存在があるとみています。

 また、台湾でいま問題となっているのが、町内会長など地域の有力者が中国側に格安で旅行の招待を受けて訪中し、特定の政党への支持を求められるケースです。

 今回、私たちは地域の農家を対象に中国・湖南省へのツアーを開催し、検察の捜査を受けているという社団法人を取材することができました。この社団法人の幹部は、中国政府の人間を面会したと証言しましたが、選挙への関与は否定しました。

 社団法人の幹部
「私たちは台湾の農民を中国に連れていき、農産品の販売促進をしただけだ」

 一方で、東アジア情勢に詳しい専門家は、こうしたツアーは中国の統一戦略の一環だと指摘します。

 アジア経済研究所 川上 桃子 上席主任調査研究員
「まずは社会と社会の交流、友好を通じて、統一に有利な環境を作り出す(のが狙い)」

 中国は10日、与党候補が勝利した場合「台湾海峡が危険な状況になる」とけん制しています。選挙結果によっては、さらに圧力を高める可能性もあります。
 東アジアの安全保障に直結する選挙戦は、まもなく選択の日を迎えます。
▼特集動画や深堀解説、最新ニュースを毎日配信 チャンネル登録よろしくお願いします!
https://www.youtube.com/channel/UCv7_krlrre3GQi79d4guxHQ

▼情報提供はこちら「投稿ボックス」
https://ift.tt/pU7uvmi

▼読売テレビ報道局のSNS
TikTok https://ift.tt/o4e6j9u
X(旧Twitter)https://twitter.com/news_ytv

▼読売テレビニュース
https://ift.tt/zRdSqrP

▼かんさい情報ネットten.
Facebook https://ift.tt/Mdpqf0g
Instagram https://ift.tt/2pPirku
X(旧Twitter)https://twitter.com/ytvnewsten
webサイト https://ift.tt/Srf7evZ

▼情報ライブ ミヤネ屋
https://ift.tt/HdTc6pY

▼ウェークアップ
X(旧Twitter)https://twitter.com/ytvwakeup
webサイトhttps://ift.tt/Fi9EqoS

読売テレビニュースカテゴリの最新記事