声を上げるロシア動員兵の家族 再選狙うプーチン政権の圧力【スーパーJチャンネル】(2023年12月30日)
ウクライナへの軍事侵攻が長期化するなか、動員された兵士の家族が反対の声を上げ始め、プーチン大統領が圧力を強めています。
“AIプーチン”
「あなたには多くの影武者がいるというのは本当ですか?」
プーチン大統領が14日、2年ぶりに実施した国民の質問に答える「直接対話」。これまでとは違い、政権にとって不都合な質問も飛び出しました。しかし、これはすべて演出だと言います。
モスクワタイムズ
「国民にクレムリンにタブーはないと印象付けることが狙い」
例えば、武装反乱を起こして死亡したプリゴジン氏や反体制派の指導者、ナワリヌイ氏の名前は決して上がりませんでした。そして、この人たちも無視されました。
動員兵の家族
「私たちは動員兵の親族であり、ロシアの国と国民の運命を案ずる者たちです。完全な動員の解除を求めます」
動員兵の妻
「プーチン大統領との直接対話でもちろん私たちの質問には触れられませんでした。触れたくないのでしょう。どうやら彼らにとってこの問題は不快なようです」
ウクライナへの軍事侵攻で職業軍人と志願兵では足りず、去年、動員に踏み込んだプーチン政権。
あれから1年以上が経過し、終わりの見えない事態に不満を持った家族が声を上げ始めたのです。
志願兵とは違い、強制的に参戦を余儀なくされた動員兵はおよそ30万人。反対の声はロシア全土に広がっています。こうした声はプーチン政権にとって脅威になりかねません。
今月、志願兵を増員する方針も示した一方、声を上げる人への圧力も一層厳しくなっています。
動員兵の妻たちが情報交換をするSNSは11月末から「フェイク」と表示されるようになりました。
「プーチン大統領、動員兵の除隊はいつですか?」とプラカードで訴える女性たち。顔を隠すのにはこんな理由が。
「(私がインタビューを受けた後)特別軍事作戦の中で、私たちの親族は強い圧力を掛けられ、侮辱を受け始めました」「私の夫は勝利するまで帰らないというビデオを撮影させられました」
身元が割れると、戦地にいる夫の安全が脅かされる恐れがあるのです。
ロシアの独立系メディア「インサイダー」は「地方行政はいかなる犠牲を払ってでも動員反対への抗議活動を阻止するよう政府から命令されている」と指摘しています。
そうしたなか、兵士の母親たちは家族の帰還を求めて2月に国際会議を企画しています。
しかし、来年3月の大統領選挙を前にプーチン政権の圧力が強まるなか、会議が開催できるかは不透明です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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