「食料尽きた」85歳男性 決死の買い出し 猛吹雪3日間外出できず…“強烈寒波”直撃【羽鳥慎一モーニングショー】(2023年12月21日)

「食料尽きた」85歳男性 決死の買い出し 猛吹雪3日間外出できず…“強烈寒波”直撃【羽鳥慎一モーニングショー】(2023年12月21日)

「食料尽きた」85歳男性 決死の買い出し 猛吹雪3日間外出できず…“強烈寒波”直撃【羽鳥慎一モーニングショー】(2023年12月21日)

 記録的な積雪となっている北海道留萌市では、市民の生活に影響が出ています。3日間、外出ができずに食料が底をつき、吹雪の中を杖をついて買い物に出掛ける高齢男性の姿も見られました。

■大雪で融雪溝のふた埋まり…雪捨てられず

 20日、街は朝から雪かきに追われていました。

留萌市民
「ひどいもんだわ。これ1日、2日でこうなったんですからね。油タンクやらガスやらあるけど、(雪積もって)全然行けないでしょ」

 女性の胸の高さまで積み上がった雪。燃料タンクが半分以上埋まっています。

留萌市民
「(Q.タンクはまだ大丈夫?)(燃料が)もう半分くらいになっているから。(正月まで除雪が)間に合うかどうかって心配してるのさ」

 さらに女性を悩ませているのが…。

留萌市民
「ここに融雪溝があるから、この下に。でも、(雪で)開けられないから。(雪が)捨てられなくて困っているのさ」

 連日の大雪で融雪溝のふたが埋まってしまい、雪を捨てることができなくなったといいます。

■ドカ雪3日「食料尽きた」…決死の買い出し

 午後になると、再び天気が急変。視界を遮るほどの猛吹雪となりました。

 海沿いに来ましたが、さらに風が強くなってきました。地吹雪で前は全く見えません。

 激しい吹雪が続くなか、杖を片手に歩く男性の姿がありました。

留萌市民(85)
「(Q.何をされている?)今、食料を買いに行くんですよ」「(Q.なんでこんな雪の中で?)3日ほど出なかったんですよね。ふぶいて(家を)出られなくて」「(Q.3日も出られなかった?)食べるもの無くなったものですから」

 留萌市内で一人暮らしだという、85歳の男性。連日の大雪で家から出ることができずに、自宅の食料が尽きてしまったといいます。

 やむを得ず、買い出しのため出てきたといいますが、最寄りの店までは歩いて20分以上かかります。

留萌市民
「(Q.すごい雪ですね)85年住んでいるけど、初めてだ、こんな大雪」「(Q.本当なら家から出たくない?)出たくないです」

 視界が悪く、除雪もされていないため、普段歩きなれた道も…。

留萌市民
「(Q.こっちじゃないですか?)本当だ」「(Q.ここは道じゃないですよ)こっちだ」

 強風が雪を巻き上げ、視界が悪く歩くのもやっとの状況。すると、1台の車が近づいてきました。

知人
「おじさん、どこ行くの?」

男性
「コンビニ」

知人
「乗ってく?」

男性
「いい?」

 男性の知り合いがたまたま通り掛かり、車で送ってくれることになりました。

知人
「遭難するよ。こんな日に(外へ)出てたら」

無事にコンビニに到着した男性。笑顔で店から出てきました。

留萌市民
「ようやく(買えた)。3日で食べ尽くしたから」「(Q.何を買った?)パンと牛乳とパックのごはん。牛乳を2本買ってきたから。きょう、あすもてば、あさってくらいには外へ出られると思うんだ」

■配達車スタック バス運休「病院行けない」

 72時間降雪量が観測史上1位の122センチを観測するなど、記録的な大雪が続く留萌市。

消防車
「一酸化炭素が発生し、事故が起きる危険があります。今一度、排気筒・ストーブの異常がないか確認をお願いします」

 市内では、消防車が雪でストーブの排気口などがふさがっていないか、注意を呼び掛けていました。

 路肩の雪に突っ込んでしまい、動けなくなってしまった車。実は、この車はスーパーの配達の車です。商品の配達途中で、雪にはまってしまったといいます。

ドライバー
「(雪が)全然見えなかった」「(Q.吹雪で見えなかった?)うん、見えない」

 通り掛かった人たち総出で除雪を行い、20分後に脱出することができました。

ドライバー
「お客さんの所に配達しなきゃならない」「(Q.買い物に行けない人が多い?)(買い物に)来ないわ。これ以上ふぶいたら」「(Q.だから、もう配達なんですね)そうです」

 影響は配達に向かう車だけではありません。

男性
「旭川の病院に行かないといけない」

 病院に向かうため、バス停までやって来た男性。しかし、市内を走るバスは4日連続で一部運休となっていました。

住民
「走っていないみたい」

男性
「(バスは)走ってないの?」

住民
「病院に問い合わせして、予約をずらしてもらうなり、対応してもらったほうがいいかもしれない。状況伝えて」

 一方、記録的な大雪とともに大きな影響をもたらしたのが、台風並みの強風です。

 留萌市では17日に最大瞬間風速36メートルを観測。海沿いでは、風よけに設置された壁の一部が吹き飛ばされ、住宅の外壁の一部がはがれていました。

留萌市民
「心配だけど、どうしようもないもん。住んでしまった所だしね」

■観光名所・白川郷も大雪 新潟でも…

 20日午後8時すぎ、岐阜県白川村。雨が雪に変わってきました。しんしんと降り続いています。

 東海・北陸地方でも、午後から雪が降り始めました。雪が降るなか、外国人観光客も歩いてます。

シンガポールからの観光客
「(Q.どこから来ましたか?)シンガポールから来ました。シンガポールは熱帯の国で、普段、雪を見ることがないので。ここに来て、雪を見ることができました」

 雨が雪に変わっておよそ2時間後、車にも雪が積もってきています。フロント部分が白くなってきています。

 新潟県長岡市でも、みぞれから大粒の雪に変わってきました。あっという間です。体にも雪がどんどん積もってきます。

 気象庁も注意を呼び掛けます。

気象庁 大林正典長官
「大雪に関しまして、西日本ではあす21日から22日にかけて、北日本・東日本では21日から23日ごろにかけて、日本海側を中心に大雪となる見込みです」

■福岡でも横殴りの雪 路面凍結…横滑りも

 さらに、日付が変わるころには、中国、四国、九州地方でも雪雲が流れ始めます。

 福岡市内のガソリンスタンドで撮影された映像では、横殴りに降る雪の様子が見られました。路面が凍結し、横滑りしながら走り出す車もありました。

 島根県内の国道は、路面が真っ白になるほど雪が積もり、この周辺では21日朝までに10センチの積雪を観測しました。

 さらに、佐賀県の三瀬トンネル有料道路の料金所では、大粒の雪が降り続け、駐車場は真っ白に染まっていました。

 21日午前7時、白川郷では雪の降り方がだいぶ強まり、しんしんと降り続けています。

 朝の犬の散歩も一苦労になるほどの雪の降り方。白川では数時間で16センチの雪が積もり、一面、銀世界となっていました。

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年12月21日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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