万博への切符かけ、48の企業が構想をプレゼン 選ばれた32事業者は大阪府・市のパビリオンで展示
開幕まで500日を切った大阪・関西万博に向けて18日、大阪府・市のパビリオンで展示を行う事業者の選考会が行われ、結果が決まりました。
大阪商工会議所 鳥井 信吾会頭
「万博での展示を経て、世界市場を目指して羽ばたくスタートアップ・中小企業がこの場から誕生することを祈っています」
再来年の万博への切符を賭けて、18日、大阪市内には全国から48の中小企業やベンチャー企業が集まりました。大阪商工会議所は、大阪府・市などが出展する「大阪ヘルスケアパビリオン」での展示が決まっていて、この日の選考会では書類審査を勝ち抜いた企業がそれぞれの構想を発表しました。
oneA ・川上良介常務（29）
「睡眠に関する知識を理解して頂く空間を提供しようと思っております」
大阪市鶴見区に本社を置く「oneA 」は、自動車や半導体などの部品の製造や販売などを手掛けています。
川上常務
「弊社は1923年、今から100年前に日本で初めてアルミファンを扇風機に用いて製造・販売致しました。こちらから会社がどんどん大きくなりまして、いろんな製品を開発していった」
近年は、人々の健康をサポートする製品の開発に力を入れていて、万博では“睡眠”をテーマにした展示を目指します。
睡眠の質を下げるいびきを止める商品の開発に成功。この装置を首に付けると、いびきを確認すると装置が振動して、無意識に寝返りを打たせることでいびきを食い止めます。
川上常務
「自分たちの商品を日本だけでなく、世界の人々に見てもらうというのはとても良いことだと思うので今回、頑張って出展させて頂きたい」
参加者の中には、こんな人もー。メキシコ人のペナロサ・クリスチャンさん（40）は4年前に大阪市内で会社を立ち上げ、“ストレス”についての研究や開発を進めています。脳波を読み取ることができる装置を取り付け、それぞれの人に合わせたリラックスできる空間をVRで体験できる展示を目指しています。
平田博一記者
「私が見えているのはお寺ですかね？」
MIRAI INNOVATION研究所 ペナロサ クリスチャン社長
「お寺です。京都のお寺です。集中しているときは赤色になる。もうちょっとリラックスするとべータ波が出るので黄色や緑色になります」
約5時間をかけて、全ての企業が発表を終えました。この中から展示を行う約30の企業を選びます。午後5時に結果が発表されました。
川上常務
「胸をなでおろすと言いますか、安心しました。メイドインジャパンを大事にしているので、それをいかに出せるかを考えていきたい」
ペナロサ クリスチャン社長
「すごくうれしく感謝しています。万博のときにうれしく技術を体験していただきたい」
選ばれた32の企業は、これから万博に向けて、さらなる製品の改良を進めていきます。
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