将来への備えに…「新NISA」まであと1カ月 関心高まる(2023年12月3日)
個人投資家を対象にした税制の優遇制度「NISA」が大幅に拡充されるまであと1カ月を切り、制度への関心が高まっています。
■新NISA開始まで1カ月 関心高まる
23歳:「スーパーとか行っても、ちょっと野菜とか高いなって。これからの未来とか予測するのが難しいなかで、やっぱりお金の面で心配なところはある」
24歳:「将来のためにお金をためるなら、自分が生活を切り詰めてやっていくしか、将来使えるお金は残らないのかなって」
人生100年時代とも言われる現在、将来のお金への不安は尽きません。そんななか、新NISAに関するコールセンターへの問い合わせは春先と比べて6倍規模にまで増え、職員は対応に追われていました。
営業職員:「来年からだいぶ制度が変わってしまって、今って現行のNISAは『つみたてNISA』と『一般NISA』どちらを?」
客:「一般です」
これまで投資をしてきた人も、これから始めようとする人も知って得する“新NISA”とは…。
松井証券はお笑いタレント・マヂカルラブリーと学ぶ「資産運用!学べるラブリー」をユーチューブで配信。新NISAについても解説しています。「分かりやすい」「楽しく学べる」などの反応が多く、登録者数は21万人を超えています。
そもそも投資で利益が出た場合、利益に対しておよそ20%の税金がかかりますが、NISAは指定した口座から株と投資信託を購入すると、一定の範囲内で非課税になる制度です。
「一般NISA」と「つみたてNISA」の2種類があり、“一般”は年間の投資上限額が120万円で、非課税期間は5年間となっています。
一方、「つみたてNISA」の年間投資上限額は40万円と少なくなっていますが、非課税期間が20年と長くなっています。
これが新NISAになると、年間投資上限額が120万円だった“一般”は240万円に。40万円だった“つみたて”は120万円に増えます。さらに併用も可能となり、合わせて360万円まで毎年投資できるようになりました。生涯投資できる金額も増え、合計で1800万円まで投資することができます。
さらに、途中で資産を売却した場合でも投資元本分の枠が翌年に復活し、投資枠の再利用ができるようになりました。また、これまで非課税期間に期限が設けられていましたが、これが無期限となりました。
では、実際に新NISAをどのように活用していけばいいのでしょうか。
ファイナンシャルアカデミー認定講師 小野原薫さん:「業績が良くて割安でトレンドは良いものだったら合格です。1個でも×が付いているものは買わない、という基準になっています」
新NISAへの関心が高まり、今、株式投資スクールを受講する投資未経験者が増えているといいます。
ファイナンシャルアカデミー認定講師 小野原薫さん:「このどん底を狙っていく『逆張り』という投資スタイル。『逆張り』もありです。ただ『逆張り』はめちゃくちゃ難しいです」
投資未経験者(55):「60もしくは65まで働いて、その後20年ぐらいあるじゃないですか。そこを普通の暮らしができればいいし、たまには妻と旅行もしたいし、そういうことがあまり苦労することなくできればいい」
いよいよ来年1月からスタートする新NISA。老後の資金作りとしてもニーズが高まっています。
投資は元本割れする恐れもあるので、余剰資金で行うのがお勧めだということです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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