「一番つらかったのは書けないこと」字を書くことが苦手でも ミシンは少女と学校をつなぐ懸け橋|TBS NEWS DIG

「一番つらかったのは書けないこと」字を書くことが苦手でも ミシンは少女と学校をつなぐ懸け橋|TBS NEWS DIG

「一番つらかったのは書けないこと」字を書くことが苦手でも ミシンは少女と学校をつなぐ懸け橋|TBS NEWS DIG

ミシン雑貨の全国コンテストで賞を取るほどの実力を持つ金沢市の中学生は、字を書くことが苦手です。思い悩み不登校になる中、作品づくりが少女と学校をつなぐ懸け橋になっています。

金沢市の中学2年生、佐々木奏さんです。手づくりの作品は雑貨のイベント会場で販売されます。


「テレビで見ていて、欲しいなと思って連絡をした」

ブランド名は「ぬいぬい屋SOU」。小学校へ入学する前に、母親の手伝いでミシンに触れて以来、今では全国コンクールで賞を取るほどの腕前です。

一方で、同年代の子どもと比べて字をうまく書けません。学習に必要な能力をうまく発揮できない「学習障害」のひとつです。

ぬいぬい屋SOU 佐々木奏さん
「今まで一番つらかったのは、やっぱり書けないことですね。学校って本当、書けないと何もできないんです」

できない自分と他人を比べてしまい、学校へ行けなくなった奏さん。しかし、作品を評価されることで少しずつ自信を取り戻し、自分の存在を前向きに捉えるようになりました。

そして今年も、ミシンの業界団体が開く全国コンクールに挑戦します。作るのは使い勝手が良いポケットが盛りだくさんのバッグ。

しかし…

ぬいぬい屋SOU 佐々木奏さん
「針が飛んだり、やたら糸が絡まったり、針が折れたり。ミシンにはとりあえず頑張って動いてもらうしか…」

家庭で使う頻度をはるかに超え、ミシンが悲鳴を上げていました。

試行錯誤の末、完成したカバン。手提げとしてだけではなく、リュックとしても使える優れモノです。

作品に添える書類は、奏さんが話した内容を母親が書きとって仕上げます。

字を書くことが苦手でも、得意なミシンで個性を表現する。コンクールの作品は、学校を通じて提出されます。

佐々木奏さんの担任
「すごい、力作ですね。かわいい」

佐々木奏さん
「頑張りました」

学校に通えない今、ミシンで作った作品が奏さんと学校を結ぶ架け橋になっています。

佐々木奏さんの担任
「一番大事なのは、彼女が前向きに活動すること。彼女の頑張りを見られることは、すごくうれしいなと思う」

ぬいぬい屋SOU 佐々木奏さん
「テストとかを受けないとまずいというのが今はある。(将来は)優しい感じの、他人に優しく、そんな大人になりたい」

新作のカバンがまたひとつ、奏さんの自信に繋がっていました。

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