滑走路を駆ける除雪隊『ホワイトインパルス』最多出動…強烈寒気で“今季最大の積雪”(2023年11月30日)
強烈な寒気の影響で、北海道や東北では、今シーズン一番の積雪に見舞われています。北日本では、視界不良による車の事故や倒木など、雪による影響が出ています。
青森空港では2便が欠航、9便に遅れが出ましたが、それだけですんだのは、彼らのおかげ。
下村彩里アナウンサー:「ホワイトインパルスが出動しました。隊列を組んで滑走路を駆け抜けていきます。きょうはこれで5回目の出動です」
青森空港除雪隊『ホワイトインパルス』。34台もの特殊車両が隊列を組んで、滑走路の除雪を約40分で終わらせます。本州最北端の空港に降る雪は、多い年で累計10メートルを超えるといいます。
下村彩里アナウンサー:「まだ数分しか経っていませんが、真っ白に埋め尽くされていた滑走路が徐々に見えてきました」
一日で5回の出動は、今シーズン最多です。というのも、除雪をしていると、あっという間に、また吹雪が…。
青森空港 早坂雅美さん:「今年は一気にフル稼働という感じ。(Q.雪質は)11月は湿った重い雪が降ることが多い。さらに量が例年に比べて多いと感じる。秋がなく、一気に冬に入った感じ」
色鮮やかな季節を、一気に塗り替えていきます。毎年のこととはいえ、つらいもの。
男性:「今年初めての雪で、きょうこのぐらい積もるのは想像していなかった。久しぶりの雪かきだったので、大変でした」
二十四節季でいう『小雪』(今月22日~来月6日)は、それほどまだ雪が多くない時季を示すはずなのに、さながら冬本番。青森市の中心部と空港を結ぶ道路は、大渋滞が起きていました。その合間に、チェーンを締め直すトラックも…。
坂本佳子記者:「ハザードがついている車が、空港に向かう道路で立往生してしまい、渋滞が発生したということです。除雪車に誘導されながら牽引されている様子が分かりました」
この道路だけで、3台が立往生したといいます。
男性:「(Q.動かなくなった原因は)滑って。(Q.タイヤが全然回らなくなった)坂で上れなくなって、止まった。冬タイヤです」
北日本の都市部がこれほどの雪になれば…山間部では、さらに激しく降り積もります。
後藤裕記者:「横手市大森町の県道29号線です。ここから約3キロ先で倒木が起きていて、県道が通行止めになっています」
道路を塞いだ木は、雪の重みで倒れたとみられます。電線を引っかけ、周囲の住宅では一時、停電も起きました。
雪深いことで知られる青森・酸ケ湯。29日から60センチ以上の雪が積もり、もう1メートルに迫る勢い。今季全国最大の積雪です。
酸ケ湯温泉 高田新太郎さん:「体力的にきつくなる。一気に来ると。これを掘り起こすのかと思うと、憂うつになりました」
夕方まで吹雪が続き、30日だけで4回の雪かきをしました。30日夜は-8度にまで気温が下がっています。
強い寒気と放射冷却の影響で、北日本を中心に今季一番の冷え込みとなりました。北海道・陸別町は-13.9度を記録しました。
北海道美唄市では取材中に、歩道にできた雪山に突っ込んだ車を発見しました。視界を奪われ、雪に突っ込んだということです。
平年の3倍以上になる積雪に、懸命の除雪が続きます。
除雪業者:「除雪の出動は早い方。(Q.朝早くから作業を)だいたい午前1~2時から。まだ日中降っているので、2回戦という形で」
バス停も雪まみれ…。
男性:「バスもなかなかないので、仕方なく歩いて往復している。今年はまとめてドーンと降るから困っている」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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