台湾総統選 “野党統一” 協議は決裂 与党候補が優位な選挙戦となる可能性|TBS NEWS DIG
来年1月に実施される台湾総統選挙は、間もなく立候補の届け出が締め切られます。野党候補者の一本化に向けた協議は結局決裂し、与党候補に野党2候補が挑む構図となりそうです。
記者
「多くの支援者が見守るなか、柯文哲氏が立候補の届け出にやってきました。国民党の関係者は伴っていないようです」
日本時間正午すぎ、第三勢力・民衆党の柯文哲氏が単独で立候補を届け出ました。この瞬間「野党統一候補」は幻に終わりました。
民衆党 柯文哲氏
「台湾を一日で変えることはできない。毎日少しずつ進歩していくことが大事だと思う」
記者
「今、報道陣に囲まれて入ってきました」
きのう、統一候補擁立に向け、最後の協議を行った最大野党の国民党と民衆党。
Q.もう(統一候補を)決めましたか?
民衆党 柯文哲氏
「…」
中国に融和的な路線の両党は、中国に厳しい姿勢で臨む与党・民進党に対抗するため、今月15日、候補者を一本化することで合意。
侯氏と柯氏のどちらを総統候補とするか、世論調査の支持率を分析して決めるとしていましたが、データの解釈をめぐり激しく対立していました。
きのうは無所属で出馬する資格のある実業家・郭台銘氏の仲介でようやく協議が再開。届け出の残り時間が表示されるなか、公開協議が行われましたが、結局、物別れに。
国民党の侯氏は、柯氏が単独で立候補した直後、立候補を届け出ました。
実は、この“野党統一候補”構想の裏にいたのは。
台湾 馬英九 前総統
「11月20日には立候補者登録が始まるので、それまでには必ず(野党一本化は)決まるでしょう。まとまらなければ(与党に)勝つことは不可能だからです」
かつて国民党を率いた重鎮・馬英九前総統でしたが、侯氏はこんな苦言を…
国民党 侯友宜氏
「きのう馬英九前総統は外で5時間待たされた。これは前総統に対し大変失礼なことです」
一方、台湾の市民は今回の事態をどう受け止めているのか。
市民
「ちょっと前まで統合できそうで面白そうだったけれど、この数日の動きを見て無理だなと思った」
「野党が統合すると聞いた時から、心の中では不可能だと思ってたよ」
まもなく届け出が締め切られる台湾総統選挙。第4の候補となるか注目された、実業家の郭氏は出馬を辞退する意向をフェイスブック上で明らかにしましたが、結局、野党票は分裂することになり、与党候補が優位な選挙戦となる可能性があります。
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