“大麻グミ”「違法性はありません」製造・販売会社社長語る 麻薬取締部などは立ち入り調査に乗り出す

“大麻グミ”「違法性はありません」製造・販売会社社長語る 麻薬取締部などは立ち入り調査に乗り出す

“大麻グミ”「違法性はありません」製造・販売会社社長語る 麻薬取締部などは立ち入り調査に乗り出す

 食べた人が体調不良を訴えるケースが相次いでいるいわゆる“大麻グミ”をめぐり、グミを製造した会社へ近畿厚生局麻薬取締部などが調査に乗り出しました。これに先立ち、“大麻グミ”を製造販売している会社社長がインタビューに応じました。

 食べた人が体調不良を訴えるなど問題となっている、いわゆる“大麻グミ”について、17日午後、近畿厚生局麻薬取締部や大阪府、大阪府警の担当者らが大阪市内にある店舗を訪れ、調査に入りました。行政権限に基づき、禁止された成分が含まれた商品がないかを調べるとしています。

 この会社の社長が、この日午前、マスコミへの取材に応じました。

 “大麻グミ”製造・販売会社の社長
「我々が販売しているものは違法な成分ではないので、違法性はございません。脱法ではないと思っています。認識の違いだと思います」
(Q.どのように認識したらいいのか?)
「アメリカに行ってください」

 “大麻グミ”の袋には、現在規制されていない大麻成分に似た合成化合物「HHCH」が含まれているとの表記があり、食べた人が次々と病院に搬送されています。

 大阪でも今年9月、この会社が製造したとみられる“大麻グミ”を食べた後におう吐などの症状が出て4人が病院に搬送されました。

 また今月4日、東京・小金井市の公園で行われたイベントでは、目が不自由で杖をついた40代の男性が、来場者に対し―。

 『よかったら食べない?』

 もらったグミを食べた男女5人が病院へ搬送されるなど、被害が広がっています。

 街の人は―
「怖いですよね、そういうのが配られているのは。多分わからないと思う、それ(HHCH成分)が入っているかどうかなんて。もらったものは食べるなと言うしかない」
「どんどん広まると、将来的にこの子たちが何もわからずに食べちゃったりするのが心配。なんとかして規制する方法を考えてほしい」

 事態を受け、厚生労働大臣は―。

 武見厚労相
「更なる健康被害の拡大を防止するために、 警察の捜査等と並行をして、HHCH(表記のある商品)の販売店舗への必要な調査を行うこととしております。今後、薬物が特定されれば、速やかに指定薬物としての指定を行い、 所持・使用・流通を禁止することを検討しております」

 政府の方針について会社側は―。

 “大麻グミ”製造・販売会社の社長
「愚策だと思います。規制すればするほど、新しい成分が開発されて。(体調不良者について)現在、把握しているのは、数か月に1件か2件程度です。いずれも“食べ過ぎ”によって戻してしまう方がいます。何事も摂取のしすぎは、人体に影響があると思う」

 専門家は、規制する法律が追いついていないことが問題だと指摘します。

 元厚労省麻薬取締部 長廣畑徹さん
「まもなくそれ(“大麻グミ”)を規制する方向に入ると思うんです。そうすると次の製品が出てくる。それを規制すると、また次の製品が出てくる。法的整備より(製品が)出てくる方が頻度が早い。必ずそこから次のドラッグへ進んでいきますから。ですから、これがまた“ゲートウェイドラッグ”(薬物使用の入り口)になることは当然考えられる」

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