【中継】2回目の会談予定立たず…各国の制裁でロシア経済は
ロシアがウクライナに軍事侵攻して7日目。ロシアが攻撃を続ける一方、各国は制裁により包囲網を強めています。モスクワから小林忠彦記者の報告です。
事態の沈静化につながるか注目されるロシアとウクライナによる2回目の会談ですが、ロシアメディアは2日にも行われる可能性と伝えていますが、現時点で正式な発表はありません。
ロシアによるウクライナへの攻撃では、1日には首都・キエフにあるテレビ塔が被害を受けました。ロシア側は“事前に”情報・通信施設を攻撃すると警告していて、民間人への被害を広げない姿勢をアピールしています。
ただ、攻撃が続いていることもあってか、2回目の両国による会談の予定は立っていません。ゼレンスキー大統領は1日、さらなる協議を行う条件として、「少なくとも爆撃をやめ、交渉のテーブルにつくことが必要だ」と述べ、ロシアに攻撃の中止を求めました。
――Q.各国はロシアへの制裁を強めていますが、ロシア経済などへの影響は出ているでしょうか。
ロシア最大の銀行がヨーロッパ市場から撤退すると表明しました。撤退を表明したのはズベルバンクで、ヨーロッパの現地法人での異常な資金の流出や支店スタッフの安全を考慮したためとしています。ズベルバンクは、世界の銀行決済取引網「SWIFT」の排除対象には入っていませんが、制裁の影響が出ていると言えそうです。
また、ロシア国内では各地で“反戦デモ”が行われています。2日朝の段階で、全土で約6700人が拘束されていますが、当局は「逮捕されれば前科者になる」と警告していて、締め付けを強めています。(2022年3月2日放送「news every.」より)
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