クマがモグモグ 軒先の干し柿 “エサ場”認識「また来る可能性」(2023年11月15日)

クマがモグモグ 軒先の干し柿 “エサ場”認識「また来る可能性」(2023年11月15日)

クマがモグモグ 軒先の干し柿 “エサ場”認識「また来る可能性」(2023年11月15日)

 クマが木の上に上り、膠着(こうちゃく)状態となりました。

■木の上に1頭逃げ“6時間膠着”

 木に登ったまま、下りてこないツキノワグマ。周囲を取り囲む警察や猟友会など、人間を警戒しているのでしょう。辺りを見回しながら、木にしがみついたまま6時間以上。下りるに下りられないといったところでしょうか。福島県下郷町。15日午前6時前、住宅の庭で3頭のクマが出没しました。

 通報した住民:「犬が異様な鳴き方をしていた。聞いたことない鳴き方だったので、ただごとじゃないと思って玄関を出たら、その辺に(クマが)2頭いた。親グマと子グマが。叫んだんですね私、そしたら3頭で木に登って」

 住民は家の中に入り、通報したといいます。

 通報した住民:「その間に(3頭中)2頭は(木から)下りて、犬と対峙(たいじ)していたが途中で逃げた」

 町によりますと、クマは体長およそ60センチ。子グマでしょうか。結局、クマは麻酔で眠らせ、山に戻したということです。

■クマのフンから…「ソバの実」

 また、秋田県では先月19日、北秋田市で高校生など5人が相次いでクマに襲われました。その現場で見つかった糞(ふん)を秋田県が調べたところ、糞の中身のほとんどが「ソバの実」だったことが新たに分かりました。

■畑狙い?親子連れか 12頭目撃

 3日には、秋田県の鹿角市のソバ畑で同時に12頭前後のクマが目撃されています。12頭前後の群れではなく、複数の親子ではないかといいます。

 動物研究家 パンク町田さん:「(ソバ畑は)人間でいえば、おむすびが落ちているようなもの。クマにとっては天国。おそらく、一度食べておいしい思いをしてしまうと、次も来る可能性は高くなると思う」

■軒先の干し柿 クマがモグモグ

 各地で相次ぐクマ被害。今、そのクマがひかれているのが“秋の味覚”干し柿です。

 画面左上に現れたのはツキノワグマ。防犯用のライトがついても、動じません。11日午後8時ごろ、宮城県大崎市の住宅にツキノワグマが現れました。狙いは軒先につるした干し柿です。実はこの時、住民は部屋の中でテレビを見ていたといいます。

 住民:「部屋の中からカーテンを開けて見たら、(干し柿を)食べていました」

 ガラス越しにクマと対峙(たいじ)した住民。思わぬ行動に出ます。

■甘さに夢中?「逃げる様子なく」

 住民:「襲ってくるような反応があるかと思ったらそれもないし、懐中電灯をつけても光に驚く様子もなかった」「(Q.全然、動じない?)そうなんです。内側からガラスをドンドンとやっても、お互いに見つめ合うだけで、襲ってくる様子もないし、逃げる様子もなかった。食べる方が先という感じでした」

 おなかいっぱいになったのか、クマは去っていきました。と思いきや4時間ほどでまた戻ってきて、再び、軒先の干し柿の下に。さらに、翌日も干し柿を目当てに同じ住宅に現れたのです。

■“エサ場”認識「またくる可能性」

 一度、クマに襲われた場所が餌(えさ)場として定着することはあるのでしょうか。

 動物研究家 パンク町田さん:「(クマは)犬以上、霊長類以下の知能があると言われているぐらい知能が高いんですね。(クマが)ただ食べておいしいという思いだけをして帰ったのであれば、また来る可能性は高くなると思います」

 一方、12頭前後のクマにソバ畑が襲われた秋田県。県の自然保護課は餌場として、今後もクマが連日来る恐れがあるとして警戒を強めています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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