一気に冬へ…“スリップ”多発「雪の降り始めは危ない」 タイヤ交換…駆け込み冬支度【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年11月15日)

一気に冬へ…“スリップ”多発「雪の降り始めは危ない」 タイヤ交換…駆け込み冬支度【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年11月15日)

一気に冬へ…“スリップ”多発「雪の降り始めは危ない」 タイヤ交換…駆け込み冬支度【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年11月15日)

 各地で、急に冷え込みが進んでいる。青森県酸ケ湯では例年の2倍、北海道幌加内町の朱鞠内では例年の3倍以上の積雪が記録されている。こうした急激な積雪による事故や混乱も相次いでいる。

■突然の雪「上着持っていない」

 豪雪地帯で知られる青森県酸ケ湯。週末から降り始めた雪は、14日も降り続き、積雪は例年のこの時期に比べ2倍の35センチに達した。温泉宿に止めていた車には、雪が積もっていた。

 青森市から:「(Q.きのうの夜から、こんなに積もった?)きのうの夜1回(雪下ろしを)やっています。だから、これ一晩です」

 千葉から:「すごい、何これ。何センチ?何センチ、これ?50センチ?もうやだ。酸ケ湯は侮れない」

 急な雪に、こんな人もいた。

 仙台から:「こんなに降ると思わなかったので、上着は持ってこなかったです。自分の準備は間に合ってなかったですね」

 雪に慣れているはずの地元旅館のスタッフでさえ、次のように話す。

 酸ケ湯温泉 高田新太郎主任:「ずっと暖かかったんで。そういえば今年まだ、(雪用の)長ぐつ買ってないなと思って。自分の準備を忘れてました」

 急なドカ雪に長ぐつの準備が間に合わず、スニーカーを濡らしながらの雪かき作業。

■スリップ多発「降り始めは危ない」

 14日、北海道岩見沢市では水分を多く含んだ雪で、道路はシャーベット状に。スーツケースが転がらず、持ち上げながら歩く人の姿もあった。

 過去にはこの時期、雪道でのスリップ事故が多発。雪が踏み固められた圧雪路でスリップし路肩の雪に激突した。

 さらに、凍った路面を走行するバイクは、一瞬バランスを崩したかと思ったら、雪が溶けシャーベット状になった路面で減速した瞬間に、タイヤを取られ横転。後続のバイクも転倒するほど、路面は危険な状態だった。

 JAF旭川支部 山岡市也さん:「道路標識にぶつかって、右側面破損して走行できないという感じですね。これから出動します」

 14日、北海道・旭川では深夜からの雪で道路は一面真っ白に。JAFへの依頼が急増し、旭川では11日には93件と通常時の3倍近い数になった。

 急な冷え込みで、スリップ事故が増えているという。早速、現場に向かった。

 タイヤを取られ、横転し無残な姿になった軽自動車。

 運転手:「前から自転車が来てて、避けようと思って急いでハンドルを切ったんですけど、そのまま落ちちゃったという感じですね」

 路面は、溶けかかっていて滑りやすい状態だったという。

 作業開始からおよそ20分。横転した車は無事車道へ…。

 運転手:「暑かったのに寒いな。“最近肌寒いな”から“急に雪”ですから。(雪道運転の感覚が)全然戻ってないですね。やっぱり降り始めは危ないですね」

 山岡さん:「雪の降り始めはまだ気温的に暖かいので。下の雪みたいに水分も含んだ、べちゃべちゃした雪になりますんで、ハンドルもとられやすくなる」

■急いで…除雪機用のガソリン買いに来た人も

 全国一の積雪となった北海道幌加内町では、激しく雪が降り続いた。

 住民:「ここ2~3日で急に。幌加内降り出したら、こんなもんだからね」「急に降って、身動き取れなくて。タイヤ交換とかも来てるみたいだけど」

 14日、朱鞠内では、64センチの積雪を記録。ガソリンスタンドには、急な雪に、急いで除雪機用のガソリンを買いに来たという人がいた。

 ガソリンスタンドに来た客:「(Q.きょうは灯油ですか)きょうはガソリンですね」「(Q.なんかいま、缶を)それは除雪機の」

 別の男性も…。

 ガソリンスタンドに来た客:「(買いに来たのは)除雪機とか車の燃料ですね。除雪機ないと高齢の方も多いと思うので。やっぱりいきなりバーッと降って、(ガソリンを)買いに来る方も多いんじゃないですかね」

■緑のゲレンデに…積雪65センチ

 士別市のスキー場でも…。

 士別市日向スキー場 職員 小畠直博さん:「先週の土曜日と日曜日で、一気に65センチくらい積もりましたね」「(Q.土曜日より前、斜面はどんな状態)雪もまったくなく、緑のゲレンデでした」

 10日、雪ひとつなかったゲレンデは14日までの雪で、一気に65センチの積雪が。雪の降る前に、リフトの点検を行うはずが、急な雪で予定が狂ってしまったという。

 小畠さん:「(Q.(今回の雪は)予定していた?)全然予定していなかったですね。いつもは11月下旬、20日すぎくらいに降って、50センチ以上積もれば圧雪車を動かせるので。雪が積もらないとできない作業を先取りしてやっているって感じですね」

■タイヤ交換、クリーニング店に…駆け込み冬支度

 札幌市では、先週まで日中は15℃を超える日が多かったが、週末から一気に5℃を下回り、14日の最低気温は0.6℃。

 イエローハット札幌白石店 フロアスタッフチーフ 村上宝月さん:「これがきょう(14日)の日付なんですけど、ここのタイヤ交換のレーンはすべて埋まっているような状態ですね。今月いっぱい(30日)までは、全部予約で埋まっている状態です」

 札幌市内のカー用品店では、スタッドレスタイヤへの交換依頼が殺到。

 スタッドレスタイヤに交換した客:「朝起きたら本格的に(雪が)積もっていたので。早く(スタッドレスタイヤに)換えなきゃと思ってきました。(先週が)異常に暖かくて、その気温差っていうのは経験したことがない」

 さらに、雪対策のグッズもここに来て売れ始めているという。

 村上さん:「今、スノーブラシが売れています。普段はいつも、いっぱい入っているんですけど。今このようにスカスカの状態です」

 クリーニング店では、急激な季節の変化に、預けてあった冬物を急いで届けてほしいという依頼が急増。

 ドライソフターS&S 店主 澤志佐夫さん:「先週まで札幌も暖かかったんですけど。急に寒くなったから(預かっている防寒着を)届けてくれっていうお客さんが増えてきました。今週だけでも20~30着は急いでやってくれっていうお客さんが」

 一気に気温が下がったことで、こんな物も…。

 澤さん:「羽毛布団も一緒に早く持ってきてくれっていう人はいますね」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年11月15日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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