“共生社会の入り口に” 障がい有無に関わらず共に学ぶ「ゆい教室」 多様性ある社会とは【SDGs】|TBS NEWS DIG
シリーズSDGsです。おととし、沖縄県那覇市の高校に設置された障害のある生徒とない生徒が共に学ぶ教室「ゆい教室」。その教室での交流を通して、多様性のある社会とは何かを考えます。
重度の知的障がいがある、高校3年の仲村伊織さん。同じく知的障がいがある後輩2人と一緒に「ゆい教室」と呼ばれるクラスで学んでいます。
でも、伊織さんと共に学ぶのは、後輩2人だけではありません。
「伊織、おはよう」
「おはよう」
「伊織は面白い人です。しゃべってたら面白いです。和みます」
ゆい教室が設置されているのは、普通高校の沖縄県立真和志高校です。
ゆい教室とは、障害のある生徒もない生徒もともに学ぶ教室。小学校・中学校と、普通学校に通っていた伊織さん。高校も特別支援学校ではなく普通高校を希望し、両親が県に働きかけたことをきっかけに、おととし設置されました。
伊織さんの父 中村晃さん
「共生社会の入り口として、そこは関わらないとわからない。こういう子がいるらしいです、でも、あそこにいるらしいと目の前にいるのとでは雲泥の差」
この日伊織さんは、普通科3年のクラスメートと一緒に、翌日に迫った真和志フェスティバルで出店するかき氷屋の準備に追われていました。
週30時間のカリキュラムのうち、半分ほどを普通科のクラスとの「連携教室」で過ごす伊織さん。
重度の知的障がいがある生徒と健常者の生徒がともに学ぶ教室は、全国でも数少ない事例です。
ゆい教室担任 國吉真平教諭
「自分の居場所、本人の中での所属感があって、必ずスムーズにクラスに行く。居場所になって居心地がいい」
真和志フェスティバル当日。伊織さんのクラスのかき氷屋もいよいよ開店です。
Q.きょうの売り上げ目標は?
クラスメート
「5万円以上です」
「伊織ナイス、いい仕事した」
「そこのイケメンくん、遊びに行かない。伊織、焼きそば買ってな」
でも、次第に伊織さんはみんなから離れ、ひとりの時間を過ごすようになります。
そんな伊織さんの気分を、クラスメートは読み取っていました。
クラスメート 金城琥惇さん
「楽しい?めちゃ楽しそう。めちゃいい天気。だからうれしいのか、なるほど。さっきまで天気が悪かったじゃないですか、それで晴れたからうれしいはず。日なたが好きだから日なたに当たりたいんだろうな」
共にすごし、共に生きる。ゆい教室には、それぞれの個性が光る共生社会が芽吹き始めています。
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