「正倉院展」今年の見どころは? 聖武天皇愛用の袈裟など59件が出展 奈良国立博物館で開催中

「正倉院展」今年の見どころは? 聖武天皇愛用の袈裟など59件が出展 奈良国立博物館で開催中

「正倉院展」今年の見どころは? 聖武天皇愛用の袈裟など59件が出展 奈良国立博物館で開催中

 奈良国立博物館では「第75回正倉院展」が開かれています。今年出展されている貴重な宝物。その魅力に迫ります。

 赤の琥珀に白の螺鈿。花文様の鮮やかなコントラスト。本物と見間違えるほど精密な彫刻。

 約1300年の時を超え、正倉院に伝わる宝物を公開する「正倉院展」。

 奈良国立博物館 三本周作主任研究員「宝物一点一点と向き合っていただくことで正倉院宝物の奥深さ、面白さをより実感していただけるのでは」

 正倉院に納められた宝物は実に9000件。そのうちの一部が毎年、「正倉院展」で公開されています。

 まず、大仏建立に情熱を注ぎ、天皇として初めて出家した聖武天皇愛用の袈裟(けさ)です。聖武天皇が亡くなった時、お妃の光明皇后は天皇ご愛用の品を正倉院に納めました。納めた品は「国家珍宝帳」というリストに記されましたが、その最初に登場する重要な宝物がこの袈裟です。

 仏の弟子としてボロギレを縫い合わせて作った衣を身に着けて修行するという意味から、絹の布に、わざと青や緑の絹の断片を縫い付けて樹木の皮のような風合いに仕上げる技法で作られています。

 精密な絵画が描かれた琵琶。四本の弦の下に、ゾウに乗って音楽を奏でる4人の人物が描かれています。太鼓をたたく人、踊る人、横笛と縦笛を吹く人。当時、中国で流行した絵画の様式を伝える数少ない作品として知られています。

 そして、裏側は全面にきらめく花や鳥。花の中心は金箔やオレンジ色の絵具で玳瑁(たいまい)の裏側から描き、花びらなどの白い部分は磨いたヤコウガイとアワビの貝殻で表しています。東大寺の文字が彫り込まれ、日本国内で作られた可能性が指摘されていますが、そこには理由が…

 こちらは正倉院に伝わる琵琶の中でも有名な五弦の琵琶。シルクロードを思わせるラクダのモチーフで知られますが、本体の木材は南方でしか採れない「紫檀(したん)」という高級材で、白い貝殻にも同じく南方の「ヤコウガイ」が使われています。

 一方、今年の四弦の琵琶は、本体はカエデの木ですが、暗い紫色に染めて見た目を「紫檀」に似せています。そして、背面の螺鈿(らでん)には、日本近海でも取れるアワビが半分以上使われていて、ヤコウガイとはまた違った虹色の光を放っています。

 奈良国立博物館 三本周作主任研究員「異国の物へのあこがれが強く表れている。こちらの琵琶は文様が小ぶりで柔らかい曲線で表されている。日本人の美意識が投影されていると私は思う」

 さらに今年は多彩な仏具類も出展されています。可愛らしいオシドリが向かい合う、この織物製の飾りは、聖武天皇の一周忌の儀式で掲げられた長い旗の一部。

 柔らかな青色をした箱。東大寺のお堂の名前が書かれ、仏様への捧げものを入れたと考えられています。

 こちらは花のように木を彫刻して作った入れ物です。花のふちの部分は銀の絵具、花びらは金の絵具で描き、独特の雰囲気を生み出しています。

 奈良国立博物館 三本周作主任研究員「ぜひこの機会に会場にお運びいただいて、実物と触れ合う時間を大事にしていただけたら」

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