「不都合な情報には目をつぶり 自己を正当化」日大の危機管理を厳しく批判 第三者委員会の調査報告書の内容は【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

「不都合な情報には目をつぶり 自己を正当化」日大の危機管理を厳しく批判 第三者委員会の調査報告書の内容は【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

「不都合な情報には目をつぶり 自己を正当化」日大の危機管理を厳しく批判 第三者委員会の調査報告書の内容は【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

第三者委員会の会見で“組織の隠ぺい体質”が指摘された日本大学。調査報告書には何が記載されていたのでしょうか。

■植物片発見から警察への報告まで12日

井上貴博キャスター:
文科省に提出された調査報告書には、「世の中の常識からは乖離した、独自の判断基準の下で得られた情報を、自己に都合よく歪曲」「隠ぺい体質を疑わせ、信用を著しく失墜させた」とあり、危機管理体制を厳しく批判したわけです。

批判のもとになっているのが、“空白の12日間”です。
7月6日に、大麻とみられる植物片が発見された。
沢田副学長が、酒井学長に報告したのは翌日でした。
大麻は、そのまま大学本部で保管をしていた。林真理子 理事長には、このとき報告していません。警察にも、提出などの指示をしていません。
林理事長に報告したのは、13日。
その話を聞いた林理事長が、すぐ警察に報告したのかというと、そうではなくて、警察に報告したのは18日。
こういったところに、隠ぺい体質があるという指摘がされた。

ホラン千秋キャスター:
自身たちの中では、状況を把握している、管理できていると思ったのかもしれませんが、しかるべきタイミングで、しかるべき機関に相談するということは必要でしたよね。

井上キャスター:
日大のみならず、他大学でも薬物事件は起きています。ですが、起きたあとすぐに警察に報告する、公表するということができている。
巨大な組織の日大で、なぜそれができないのか。林真理子氏が理事長となって、体制が変わったからといって、すぐにできるものではないとしても、あまりにひどすぎはしないかということで、今回の第三者委員会の報告書の公表となったわけです。

報告書には、組織風土について、「不都合な情報には目をつぶり、自己を正当化するという姿勢は、コンプライアンスの欠如を如実に表すものといえよう。危機管理についての知見、認識も大きく欠けている」とあります。そして、組織の見直しなど、改善策を提言しています。
しかし、具体的にどう組織を改善していくのか、この辺りの具体策についてはまだ記されていません。
日大は、完全なひとつの村組織とも言われています。そこにどうメスを入れていくのかは、次の段階になるのかもしれません。

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