“ニセ警察官”に実刑判決 「すべてウソでした」拉致被害者救済で北朝鮮渡航、インターポールへの赴任…交際女性から195万円だまし取り懲役2年4か月|TBS NEWS DIG
交際女性に対して警察庁のキャリア官僚だと数年間にわたって偽り、およそ200万円をだまし取るなどした男に実刑判決が言い渡されました。
鏡の前で自撮りをする男。警察官の制服を着ていますが、実はこの制服、盗んだものです。
大阪市生野区の元トラック運転手・吉川剛司被告(36)。判決によりますと、2回にわたり親戚の警察官の自宅から制服を盗んだほか、交際女性に対し警察庁のキャリア官僚だと数年間偽り、あわせて195万円をだまし取るなどしました。
吉川被告は女性に対し…
吉川被告
「奈良県警への異動と同時に口座を凍結されたから、定期代25万円が払えなくなった。借金を一括で返済しないと懲罰委員会にかけられる」
ウソの理由をでっち上げていました。ほかにも別の女性を妊娠させ、中絶費用(107万円)を請求されていたほか、さらに別の女性と結婚し子どもまでいた吉川被告。中絶費用や妻子との生活費などを捻出したかったことが、犯行の動機でした。
被害者は先月の裁判で、こう証言しました。
被害女性
「拉致被害者救済のため北朝鮮に渡航したこと、インターポールへの赴任が決定したこと、すべてウソでした。ことごとく人の思いを踏みにじる悪魔だと思いました。被告は私をATMとみなしていました」
きょうの判決で大阪地裁は「自分のことしか考えずに犯行に及んだ被告には強い非難が妥当」と指摘。吉川被告に懲役2年4か月の実刑判決を言い渡しました。
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