澤田副学長の12日間“大麻所持” 林理事長が問題視 辞任求める？(2023年10月19日)
日大アメフト部による大麻事件。執行部に新たな火種です。林理事長が先月、澤田副学長に自身の進退を検討するよう促していたことが分かりました。「補助金も欲しいし、たたかれたくもない」、やり取りの詳細も明らかになっていきました。
■林理事長「辞任いただいて…」
林真理子理事長（澤田副学長の代理人によると）：「澤田先生の方から辞任いただいて、ちょっとお辞めいただくのがいいんじゃないかなと」
日大アメフト部の大麻事件を巡り、澤田康広副学長の代理人が林真理子理事長とのやり取りを明かしました。
林真理子理事長（澤田副学長の代理人によると）：「非常に申し上げにくいが、先週あたりから文科省から澤田先生の処分はどうなってるかなどお聞きした」
大麻事件での対応を巡り、林理事長が澤田副学長に辞任を求めたというのです。澤田副学長については後に大麻と判明した植物片を12日間、学校に保管していたことが問題視されています。
林理事長（澤田氏の代理人によると）：「今、補助金不交付の可能性が非常に高いんですね。もし澤田先生が私たちとずっと役員でいらして、先生が事情聴取を受けたとまたマスコミに出ますと、恐らく交付はいただけないんじゃないかというのが皆の見立てなんですけれども」
澤田副学長（澤田氏の代理人によると）：「補助金をもらうために私に辞めろということですか」
補助金をもらうために辞めろと言うのか。こう話す澤田副学長に林理事長の口から飛び出した辞任を求める理由は、これだけではありませんでした。
■澤田副学長の12日間“大麻所持”
林理事長は第三者委員会による調査や検証の結果が出る前に澤田副学長に辞任するように求めたとされています。
澤田副学長（澤田氏の代理人によると）：「第三者委員会が辞めろという結論を出す前に辞めた方が良いと」
林理事長（澤田氏の代理人によると）：「はい。私たちが自浄作用しているということになると思います」
澤田副学長（澤田氏の代理人によると）：「辞任だと自浄作用にはならないんじゃないですか」
林理事長（澤田氏の代理人によると）：「でも一応私たちはできる限りのことはやったというふうにやるべきじゃないですかね」
澤田副学長（澤田氏の代理人によると）：「すいません、そのできる限りのことっていうのは私が辞めること？」
林理事長が問題視しているのが“空白の12日間”について。7月6日、アメフト部の寮で澤田副学長が後に大麻と判明した植物片などを発見して保管していながら、警視庁に報告したのが12日後だったことです。大麻所持容疑にあたるのではないかと指摘する声もあったと林理事長が話したとされています。
林真理子理事長（澤田副学長の代理人によると）：「澤田先生が事情を警視庁から聴かれるんじゃないかという情報も入っておりまして、私たち非常に急を急いでいまして」
■「私学助成金」と「世間の目」意識？
辞任を求める理由は私学助成金だけでなく、世間の目もあると林理事長は話したとされています。
林真理子理事長（澤田副学長の代理人によると）：「補助金もありますし、やっぱり社会的にも許されないじゃないですか。私も本当に社会的制裁を受けて仕事も非常にキャンセルされてますし、講演会も延期とか言われたりしているんですね」
日大は2020年度に国の私学助成金として、およそ90億円を受け取っていました。しかし、元理事長らによる一連の不祥事により、2021年度、2022年度の助成金は払われていませんでした。
大学ジャーナリスト 石渡嶺司氏：「（私学助成金の）不交付が決まると翌年も自動的に不交付。そして翌々年（2年後）が75％減、次の年（3年後）が50％減と段階的にカット額が減っていく。もし何もなければですけど、今年2023年度については私学助成金のルールに基づいて75％カットとなる予定でした。ただしこれはあくまでも順調にいけばであって、文部科学省が下した処分に対しての改善がみられないということであれば（不交付）処分が継続する」
日本大学は18日、林理事長が澤田副学長に辞任を求めたという一部の報道に対し、こうコメントしていました。
日本大学のコメント（18日）：「澤田副学長の進退について林理事長や執行部はご自身で判断いただくよう検討を促したことはあるものの、それ以上のものではありません」
非公開を前提とする役員人事の話し合いが外部に漏れたことについて「誠に遺憾であり、皆様をお騒がせしたことにつきましてはおわび申し上げます」としています。
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
