戦闘の爪痕残る“中国に近い”台湾離島 平和の祭典で印象一変へ…総統選まで3カ月(2023年10月13日)
中国本土に近い台湾の離島で、戦争や平和をテーマにした作品を展示する国際芸術祭が行われている。そうしたなか、来年1月の台湾総統選挙を前に、野党が動きを見せている。
■萩生田政調会長 台湾で蔡総統と会談
自民党 萩生田光一政調会長：「自民党としても今後一層、日台間の協力と交流のさらなる深化を図ってまいりたいと思います」
台湾を訪れていた自民党の萩生田政調会長が11日、蔡英文総統と会談し、連帯を確認した。
これに対し、在日本中国大使館は談話を発表し、強烈な不満と断固とした反対を表明した。
在日本中国大使館：「中国の内政に対する粗暴な干渉だ」
■戦闘の爪痕残る…台湾列島で国際芸術祭
そうしたなか、中国大陸からおよそ20キロに位置し、台湾が実効支配する馬祖列島。現在、中国本土に近い台湾のこの列島全体を使った国際芸術祭が行われている。
平和や戦争をテーマにした70の芸術作品が、戦闘の爪痕が残る場所などに展示されている。
浜辺に置かれたクジラのオブジェ。今は使われていない軍の船から取り外したベッドや窓枠などが使われている。
この浜辺も、かつては軍用地として立ち入りが禁じられていたという。
芸術家の島民：「幼いころは、逃亡する恐れがあるからといって、海に近づくことが許されませんでした。これからは軍事の島というイメージを変えたいのです」
■現在も台湾軍兵士が駐屯「あれは射撃の音」
「弾薬庫」と書かれている場所には、きれいな風景写真が飾られている。
かつて軍の防衛拠点として使われた「トーチカ（城塞）」。現在は観光施設として、一般市民に開放されている。
小さな窓の手前にはいくつかの窪みがあるが、これは据え置き式の武器、銃を置いていた跡だという。
取材をした馬祖の南竿島は現在でも、およそ2000人の台湾軍兵士が駐屯しているという。
訪れていた観光客へのインタビュー中も…。
観光客：「大丈夫でしょう。本当に戦争が起きるとは思わないです」「（Q.今の音は何？）あれは射撃ですね。射撃訓練です」
■3カ月後に総統選挙 野党が候補者を一本化？
12日、台湾国防部は馬祖など、離島での大規模な軍事訓練の写真を公開した。
そうした台湾では、次のリーダーを決める総統選挙が3カ月後に迫っている。
野党が候補者一本化を模索するなど、激しい選挙戦が始まっている。
（「大下容子ワイド！スクランブル」2023年10月13日放送分より）
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
