講談社元社員の妻殺害事件“自殺”か“他殺”か 東京高裁で差し戻し審始まる「無罪を信じている」帰りを待つ母親と4人の子どもたち|TBS NEWS DIG
妻は自殺したのか。夫に殺されたのか。7年前に妻を殺害した罪に問われた講談社の元社員について、異例の“やり直し裁判”がきょうから東京高裁で始まりました。
朴被告の母親
「20分だけですね。早いです。あっという間です」
朴鐘顕被告の母親(71)。裁判を前に、先週、朴被告(48)と拘置所で面会しました。
朴被告の母親
「何が何でも無罪を。2人で話したけど無罪を信じたいと」
講談社で人気マンガを手がけていた朴被告は2016年、都内の自宅で妻の佳菜子さん(当時38)を殺害した罪に問われています。
1・2審は懲役11年の有罪判決。しかし、最高裁が去年、裁判のやり直しを命じたのです。
これまで、検察側は朴被告が佳菜子さんの首を絞めて殺害し、2階から突き落としたと主張。
一方、弁護側によると、産後うつなどで精神的に不安定だった佳菜子さんが包丁を持ちだしたため、朴被告が子どもを連れて2階に。その後、佳菜子さんが自殺していたと主張しています。
きょう、異例の差し戻し審が始まりました。裁判の争点は、佳菜子さんの「顔の血痕」の状況です。
最高裁は「2審が自殺を否定する根拠とした顔の血痕の有無について、審理が不十分だ」と指摘していました。
元裁判官 法政大学法科大学院 水野智幸 教授
「血痕がどういうふうに現場や被害者の体についていたかが問題。そこをきちんと証拠で認定する。“殺した”ストーリーと“自殺”ストーリー、どちらが状況にどれだけ合っているのか」
事件から7年。現場となった自宅で、朴被告の母親が4人の子どもたちを育てています。
朴被告の母親
「夏休みもどこも連れて行ってあげてないし、『(友達の)誰々がどこどこ行ってお土産もらった』と言って帰ってくるとつらい」
生後10か月だった末っ子は小学2年生に。子どもたちはそれぞれ手紙や絵を送り、父親の帰りを心待ちにしています。
小6の次女
「パパ以外のみんなでプールに行ったけど、今度はパパとも行きたい」
JNNの記者との1年以上にわたる面会や手紙のやり取りで朴被告が繰り返し語ったのも“家族”への思いです。
朴被告の手紙
「もうすぐ子どもたちをこの手で抱きしめることができます。もうすぐです」
妻は自殺したのか。夫に殺されたのか。
朴被告の母親
「今度こそ今度こそと思って、信じて待ってます」
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