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襲い掛かるクマに木で“応戦” カメラが捉えた“格闘”一部始終(2023年10月2日)
突如、目の前に現れて襲い掛かるクマに、ひるまず木の棒で応戦する男性。その一部始終をカメラが捉えていました。
■襲い掛かるクマに木で“応戦”
クマに襲われた佐藤誠志さん(57):「キノコ採りの動画を撮っていた。そしたら、その場所に親子グマが来ちゃった」
岩手県岩泉町で天然のキノコを収穫中だったキノコ・山菜採り歴25年の佐藤さん。いつも通りに山に入り、その様子を頭に付けたカメラで撮影していると8メートルほど先のササやぶでカサカサという音が聞えたといいます。佐藤さんは「犬だな」と思い、声を掛けたといいます。
ところが、映像にはまだはっきりとは見えませんが、佐藤さんが見たのはクマでした。木の枝を持って後ずさりする佐藤さん。そしてついに、何とかクマを追い払うことができました。時間にして20秒ほどでしたが、飛び掛かろうとするクマに全力で応戦し、息が上がったままです。現場から離れて自らの状態を確認すると…。
クマに襲われた佐藤誠志さん:「ひっかき。爪で刺された。あとはここ、牙が4つ、3つかな…」
クマの動きが速くて分かりませんでしたが、クマの爪と牙が届いていたようです。
■応戦決意にクマの“ある行動”
地元の猟師と交流もある佐藤さん。クマと会った際の対処法も聞いていました。今回、逃げながらも応戦することを選んだのは遭遇直後、クマの親子のある行動を見たからだといいます。
動物の気配に気付いて佐藤さんが声を上げた時、よく見るとカメラにもクマのような黒い影が映っていました。
クマに襲われた佐藤誠志さん:「次の瞬間に子グマが木に登った。そして母グマが顔を出した。よく聞いていたんです、『木に子グマが登ったら攻撃されると思え』と。子グマを大きな木の上に避難させたことは(母グマが)攻撃するしかないというポーズ」
子グマが木に登ったのを見て母クマが攻撃してくるに違いないと覚悟した佐藤さん。それでも木の陰に隠れれば見逃してくれるかとも思ったそうです。
クマに襲われた佐藤誠志さん:「来なかったらラッキーと思って後ずさりしながら太い木に隠れたけど、ちゃんと来ましたよね。回り込んで」
追い付かれた後は母グマからの攻撃に木の枝で防戦しました。しかし…。
クマに襲われた佐藤誠志さん:「本当速くて、どの瞬間にかまれたか分からない。一瞬、近寄った時に体の所に傷付けていた。腕とかも4本線入っている。クマが行った時に自分の血を見て『あ!かじられたんだ』という感じ」
今も包帯から血がにじむほど深い傷を負った佐藤さんですが、これからも山に行くつもりです。今回の経験をもとに、これからはキノコ採りの間、小型のサイレンが一定時間で鳴るように対策を取るつもりだと言います。
クマに襲われた佐藤誠志さん:「今回の最大のミスは音を出さずにキノコを採っている間に竹やぶに来た親子連れが接近してしまった。クマは何にも悪くない」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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