「一回ではなかなか理解ができない」10月からインボイス制度開始、複雑な仕組みに反対や戸惑いの声も

「一回ではなかなか理解ができない」10月からインボイス制度開始、複雑な仕組みに反対や戸惑いの声も

「一回ではなかなか理解ができない」10月からインボイス制度開始、複雑な仕組みに反対や戸惑いの声も

(税務署の職員)
「インボイスの説明会を開催させて頂きたいと思います」
 
 兵庫県の西宮税務署で29日午後、10月1日から始まる新たな制度についての説明会が行われました。

 日本語で請求書を意味する「インボイス」。一体、どんな制度なのでしょうか。

 例えば、テーブルを買う場合、消費者が支払った消費税は店側が国に納めます。さらに、店側も仕入れをする際に、その仕入れ先に消費税を払っていますが、この消費税は仕入れ先が国に納めるため、店側はその額を差し引いた消費税を納めるだけでOKです。

 また、年間の売上が1000万円以下の事業者ならば消費税の納付が免除され、店側の納付額も差し引いたままの額で大丈夫でした。

 しかし、今後はインボイス制度に登録すると、売上が1000万円以下でも消費税を納めなければならなくなります。一方で、登録しない場合は仕入れ先は収める必要がないままですが、これまでと変わって、販売する店側にはその分の消費税も負担することが求められるようになるのです。

 (説明会の参加者)
 「一回ではなかなか理解ができないのが正直なところ」

 複雑な仕組みに、説明会終了後も質問が相次ぎました。

 (説明会の参加者)
 「納入先が大きな企業なので、インボイス制度に登録してくれと言われたら…」
 (税務署の職員)
 「御社の売上の多くを担っているのであれば、そういうことにはなってくると思います」

 (Q.対応しないという選択肢は?)
 (説明会の参加者)
 「ないでしょうね。その代わり何か値引きを(となるかも)と思いますから…。
 良い関係ですけど。そんなに難しくなさそうなので素直に登録しようかなと」

 インボイスの登録は任意ですが、登録しないと、取引先が負担を嫌がり、契約を打ち切られたり、値下げを求められたりすることが懸念されていて、今週月曜日(25日)には東京都内の総理官邸前でインボイス制度に反対する人たちの集会が行われました。

 一方で、登録を決めた業界もー。

 (全大阪個人タクシー協同組合 山口敏副理事長)
 「消費税を払うことによる売上減、その分が減ることは間違いない。いろんなシミュレーションをしたが、ビジネスで乗っていただけるお客様がいなくなる方が、我々業界にとっても売り上げにとってもマイナスだなと」

 全大阪個人タクシー協同組合では、99パーセントにあたる1650人ほどが、インボイス制度の登録を決めました。乗客にはインボイスに対応した領収書が必要な人も多く、登録なしでは営業が成り立たないと判断しました。

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