「推し」「引く」変化する“国語” 「涼しい顔をする」はどんな意味?(2023年9月29日)

「推し」「引く」変化する“国語” 「涼しい顔をする」はどんな意味?(2023年9月29日)

「推し」「引く」変化する“国語” 「涼しい顔をする」はどんな意味?(2023年9月29日)

■「推し」「引く」変化する“国語”

 近年、使われるこの表現。

 20代男性:「誰かが人前ですべると引きますね」

 本来は「手前に引き寄せる」などの意味で使われる「引く」という言葉は、新たな表現が定着しています。

 10代男性:「いい年をした人がポイ捨てしたりしたのを見ると、ちょっと引いたなと思います」

 時代とともに変化する国語。その「国語に関する世論調査」の結果が29日午後に公表されました。そのなかで「引く」を「異様だと感じてあきれる」といった意味で使う人は7割を超え、8割以上が「気にならない」としています。

 では、「推し」はどうでしょう。

 10代女性:「使います。地下アイドルが好きでAXXX1S(アクシス)っていうグループ。アイドルで1番ダンスがうまくて踊っているところが好き」

 「気に入って応援している人や物」といった意味の「推し」。使う人は5割近くですが、「気にならない人」は8割を超え、違和感を抱く人は少ないようです。

■「涼しい顔をする」はどんな意味?

 また、本来の意味とは「異なる意味」で広がっているのがこの言葉。

 20代女性:「何事もなかったかのような顔をするみたいな」「余裕がある感じ」

 どちらの意味だと思うかの問いに「大変な状況でも平気そうにする」と答えた人が61%。ただ、本来の意味とされてきたのは「関係があるのに知らんぷりする」。ニュアンスの異なる新しい意味が定着しているのです。

 文化庁国語課 武田康宏主任国語調査官:「辞書などが、新しい意味が出てきていることを指摘するようになった」

 文化庁は調査結果を国語施策の立案に資するとしています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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