大阪で相次ぐ自転車事故 ヘルメットなしで衝撃は3倍 着用率は全国平均を大きく下回る 対策は…

大阪で相次ぐ自転車事故 ヘルメットなしで衝撃は3倍 着用率は全国平均を大きく下回る 対策は…

大阪で相次ぐ自転車事故 ヘルメットなしで衝撃は3倍 着用率は全国平均を大きく下回る 対策は…

 30日まで、秋の全国交通安全運動が行われています。交通事故で亡くなる人は年々減っていますが、大阪では、自転車の事故の割合が高く、対策が急がれています。

 これは、大阪府内で実際に起きた事故の映像です。府内では、こうした自転車が関わる事故が後を絶ちません。

 28日朝、大阪市内で行われた交通取り締まり。

 大阪府警の分析では、今年、自転車に関係する事故で亡くなったのは29人。これは、交通事故による死者の4人に1人以上の割合です。

 過去5年間でみても、重大事故に占める自転車の割合は、大阪は全国平均より10ポイント以上高く突出しています。

 30日まで続く秋の全国交通安全運動では、大阪府警も自転車事故の防止を重点目標に掲げ、対策強化に取り組んでいます。

 28日朝の取り締まりでは、自転車での信号無視やイヤホンを着けた走行など、わずか2時間で85人が警告を受けました。

 危機感を募らせているのは、警察だけではありません。

 「ビケンテクノ」の梶山高志会長
「皆さん方、個人の命を守るということと、家族全体の安全を守るんだということを肝に銘じて、ヘルメットかぶることを心に銘じていただきたい」

 朝礼で社員に対し、厳しい口調で話すのは、吹田市で訪問介護などを行う「ビケンテクノ」の梶山高志会長です。

 ヘルメットの着用を促すきっかけとなったのは、社員に起きた事故でした。

 今年4月、50代の男性社員が自転車に乗って帰宅中、単独事故を起こしたのです。男性は頭を強く打っていて、5か月が経った今も意識は戻っていません。

 今年4月には、自転車に乗る際のヘルメット着用が全年齢で努力義務化されましたが、警察庁の調査では、大阪の着用率は4.2%。全国平均を大きく下回っていて、事故を起こした男性社員もヘルメットはつけていませんでした。

 ヘルメットの着用はどれほど有効なのか。これはJAF(日本自動車連盟)が行った実験です。

 ただ転倒するだけでも、ヘルメットを着用していない場合の頭への衝撃の強さは、着用しているときの3倍に。その衝撃の強さは、頭蓋骨骨折などが起きる目安となる数値を上回るほどです。

 社員の命を守りたいー。梶山会長は通勤時のヘルメットの着用を義務化。会社が従業員用のヘルメットを準備し、業務中に自転車を使用する際は必ずかぶることとしています。

 訪問介護の部署に勤務する松本文江さん
「こんな感じでかぶって行きます。女性なので髪型とか(最初は)気になったんですが、家族があるので自分を守るためにはヘルメットは必要かな」

 悲惨な事故から自分や大切な人の命を守るためにはー。私たち一人ひとりの交通安全への意識が何よりの対策です。

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