10月から約4500品目の食品値上げ「第三のビール」は駆け込み需要も 人件費もアップで店は悲鳴
仕事終わりに一杯。家計に優しい選択肢の一つ、「第三のビール」が10月から実質、値上げします。
丸井雄生記者
「スーパーマーケットでは、第三のビールが高く山積みされています。10月を目前にすぐに売れて減ってしまうため、普段よりも売り場を広く設けているということです」
10月1日から税率が上がり、1缶当たり約9円の値上がりになります。
これは、「第三のビール」の税率を「ビール」と「発泡酒」に統合しようとしているためです。
「少しでも安いうちに」という消費者の気持ちの表れか、こちらの店舗では9月に入り、売り上げが1.5倍も伸びたということです。
客
「毎日飲むからね。値上げする前に買うほうがいい」
「本当に庶民泣かせ。主人とおじいちゃんには(飲むのを)控えてもらおうかなと」
駆け込み需要に合わせて、特典を付けるなどして販売側も力を入れています。
万代塚口店 南口実紀店次長
「値上げ前の駆け込みで、おうちで持てる分だけ買って、在庫にする方がたくさんいるのかなというのを感じる。(10月以降)客に納得してもらえる価格帯にするなど、購買意欲がなくならない努力は店として会社としてやってる」
増税に加え、原材料の高騰による値上げの波も。
帝国データバンクによると、10月に値上げする食品は約4500品目にのぼります。
物価高で家計への影響が続く中、 10月から最低賃金が引き上げられます。
近畿2府4県の平均は約984円に。近畿で最も高いのが大阪府。1064円と41円アップし、過去最大の上げ幅に。府内約27万1000人の労働者が対象になります。
大阪市北区にある洋菓子店「アマレーナ」。
タルト生地にフルーツやナッツを乗せて焼き上げ、しっとり柔らかな食感が特徴のイタリアの伝統的な焼き菓子を売りにしています。
今、3人のアルバイトを雇っていますが、10月からの最低賃金の引き上げで時給が41円上がります。
アルバイト店員
「正直うれしいです。10月以降は少し潤ったらいいなと思います」
しかし…。
洋菓子店「アマレーナ」の上田敬大オーナー
「牛乳やバター、加工した卵などが、だいたい10%くらい価格としては上がっています。こういう箱代もそうですし、紙袋も全部、値段が上がっているので、上がってないもの…ほとんどないと思いますね」
帳簿を見せてもらうと、ある商品の原価は、去年と比べて30%も上がっていました。
物価高騰による原材料費の増加に加えて、10月から人件費も上昇し、経営者側からは悲鳴が。
アルバイトは、この店の他に大阪市内の別の店舗など約20人いるため、最低賃金が41円上がると、毎月の人件費は合わせて約9万円も上昇するということです。
洋菓子店「アマレーナ」の上田敬大オーナー
「正直、しんどさはあります。人件費をカットするために、1人あたりの時間を30分減らすとか。今の商品価格が適正かどうか、このままではかなり厳しいと思います」
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