脳を鍛える“簡単”認知症予防 カギは早期発見 専門医が監修「20秒チェック」(2023年9月27日)

脳を鍛える“簡単”認知症予防 カギは早期発見 専門医が監修「20秒チェック」(2023年9月27日)

脳を鍛える“簡単”認知症予防 カギは早期発見 専門医が監修「20秒チェック」(2023年9月27日)

 日本初のアルツハイマー病治療薬が承認され、認知症治療は新時代に突入します。そこで治療にあたってのカギとなるのが、早期発見です。

■「レカネマブ」アメリカでは実用化

 今週、承認されたアルツハイマー病の治療薬「レカネマブ」は、2週間に1度の点滴という形で投与されます。

 効果は「軽度アルツハイマー病の進行抑制」というものです。製薬会社のシミュレーションによると、「病気の進行を2~3年ほど遅らせる可能性がある」とされています。

すでに実用化されているアメリカでは、「レカネマブ」の価格は年間2万6500ドル(日本円で約390万円)ということです。日本での価格はまだ決まっていませんが、価格や保険適用などについて、27日から話し合いが始まっています。

 認知症の専門医・アルツクリニック東京の新井平伊院長は「これまでの対処療法的な薬とはまったく違う。臨床医としては“大きな武器”になる」と評価しています。一方で、新井医師は「あくまで初期段階の患者向けの薬なので、これまで以上に“早期発見”が治療の鍵になる」と指摘しています。

■専門医監修「脳トレプログラム」で早期発見も

 認知症の早期発見、なかなか専門医に診てもらうのはハードルが高いと感じる人もいるかもしれません。そこで、あるサービスが提供されています。

 認知症予防の「Dr.脳トレ」はスマートフォンやパソコンで楽しむことができます。認知症専門医が監修した脳を鍛えるトレーニングで、90種類以上のゲームを全て無料で使うことができます。また、毎日のスコアを記録することができます。

 たとえばコチラ!「パネルの色と文字が一致しないものはどれ?」

 正解は背景が黒で文字が緑の左上です。年齢によりますが、平均して20秒で10問程度答えられるそうです。

■異変を感じた場合には医療機関への相談を

 このサイトを監修した金町駅前脳神経内科の内野勝行院長によると、「毎日やることによって脳を鍛えることができて、認知症予防に繋がる」とのことです。

 さらに大事なのが、毎日スコアを付けて変化を見ることだそうです。「何か異変があったな」と思ったら、認知症の早期発見につながる可能性があるということなんです。

 さらに、内野医師は「異変を感じた場合には、医療機関に相談してほしい」と呼び掛けています。

(スーパーJチャンネル「newsのハテナ」2023年9月27日放送)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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