大阪高裁「心神喪失だった疑いが残る」神戸5人殺傷事件 2審も男性に「無罪判決」｜TBS NEWS DIG
6年前、神戸市で起きた5人殺傷事件の控訴審で、大阪高裁は、「心神喪失だった疑いが残る」として、被告の男性を無罪とした1審判決を支持し、検察側の控訴を棄却しました。
被告の男性は、2017年7月、神戸市北区で祖父母と近隣に住む女性を包丁で刺すなどして殺害したほか、母親など2人に重傷を負わせました。
1審の神戸地裁は、「自分と元同級生の女性以外が、人間の姿はしているが感情がない存在『哲学的ゾンビ』であるという妄想などの影響で犯行に及んだ」とし、「心神喪失状態であった疑いが残る」として男性に無罪を言い渡していました。
検察側は、判決を不服として控訴していましたが、きょう、大阪高裁は「妄想の内容を確信し、その圧倒的な影響下にあった疑いを払拭できない」として控訴を棄却し、男性に改めて無罪を言い渡しました。
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