深刻な水不足…北アルプスの山小屋がピンチ 魚を手づかみ!サルの“異例行動”(2023年9月21日)

深刻な水不足…北アルプスの山小屋がピンチ 魚を手づかみ!サルの“異例行動”(2023年9月21日)

深刻な水不足…北アルプスの山小屋がピンチ 魚を手づかみ!サルの“異例行動”(2023年9月21日)

 まだ残暑が続くなか、今年も紅葉の季節がやってきます。名所として知られる長野県の「涸沢カール」など北アルプスは屈指の紅葉スポットです。

 実は山小屋の周辺では今、深刻な水不足になっています。今月15日から飲み水の提供を取りやめ、水場はガムテープが貼られて使えなくなっています。そんななか、20日に普段、見ることができないサルの行動を目撃。

 動物研究家 パンク町田さん:「かなり珍しい希少なものだと思います。学者だったら、喉から手が出るほど欲しい映像」

 非常に珍しいサルの行動。その一部始終をカメラが捉えました。

 山小屋のスタッフが涸沢から上高地へ流れる梓川で撮影した映像です。サルが川で何かを探しています。すると、イワナを捕まえて食べ始めました。このサルの行動について、動物研究家のパンク町田さんは。

 動物研究家 パンク町田さん:「昔から魚を食べているとは推測されていたんですが、映像でそれを捉えるというのは、かなり貴重というかラッキーですよ」

 サルの珍しい行動の背景にあるのが深刻な水不足。撮影した山小屋のスタッフは。

 涸沢ヒュッテ 山口浩一専務:「この辺りで水深が40センチから50センチの清流が流れている場所だが、干上がりそうになっちゃって。劇的な冬の雪の少なさが一番最初の原因で、あとは夏の降水量の少なさが響いている」

 雪や雨が少ないことが影響し、水源から流れ出る水が減っているというのです。川が浅くなったことで魚をつかみやすくなったようです。

 紅葉シーズンを前に陥った水不足。涸沢ヒュッテなどの山小屋は、登山者に対してあらかじめ必要な水を持参して登ってもらうよう呼び掛けています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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