老舗の駅弁で体調不良295人に 全国で販売 「ご飯が糸を引く」食中毒の疑い(2023年9月20日)

老舗の駅弁で体調不良295人に 全国で販売 「ご飯が糸を引く」食中毒の疑い(2023年9月20日)

老舗の駅弁で体調不良295人に 全国で販売 「ご飯が糸を引く」食中毒の疑い(2023年9月20日)

 創業130年以上の老舗駅弁メーカーの弁当に食中毒の疑いです。体調不良を訴える人は全国で295人まで増えています。

■「ご飯が糸を引く」食中毒疑い

 創業130年以上の老舗弁当店「吉田屋」。対象となったのは消費期限が16日と17日でウニやイクラなどの海鮮が入った駅弁の11種類です。

 八戸市保健所 石井敦子副所長兼衛生課長:「においが変だというよりも、米飯で糸を引くっていうような苦情が入ったという話も聞きます」「(Q.え?米飯?糸を引く?)ご飯ですね」「(Q.ご飯から糸を引いてるなどクレームあった?)あったようです」

 問題の駅弁は、ご飯が糸を引く状態だったというのです。専門家は、ある菌が増殖した可能性を指摘します。

■全国で販売 なぜご飯が糸引く?

 青森県八戸市によりますと、市内で駅弁の製造・販売をしている吉田屋の弁当を食べた人に下痢や嘔吐(おうと)といった症状が出ました。

 八戸市保健所 石井敦子副所長兼衛生課長:「(Q.製造工場は八戸市?)はい、そうです。吉田屋の直営の工場です」

 対象の駅弁の流通は北海道から福岡まで全国規模だといいます。首都圏の大手スーパー「ヤオコー」では吉田屋の弁当を販売したところ、埼玉や東京などの1都3県で合わせて21人が体調不良を訴えたといいます。

 八戸市によりますと、20日午前9時までに体調不良を訴えたのは全国で295人まで増えました。今後、人数は増える可能性があるといいます。

 吉田屋は社長の言葉としてホームページで謝罪。テレビ朝日の取材に対し、こうコメントしました。

 「吉田屋」 吉田広城社長(テレビ朝日の取材に対し):「これ以上、拡大しないことと、体調が悪い方の早い回復を本当に切に祈って、申し出のあった方に真摯に対応させていただきます」

 それにしても、弁当のご飯が糸を引いたのはなぜなのでしょうか。

■「バチラス属の菌」増殖の可能性

 新潟薬科大学 応用生命科学部 食品安全学研究室 西山宗一郎准教授:「ご飯を炊いても生き残るバチラス属の菌もいますので、糸を引いているのはそういう菌かもしれない。バチラス属の菌の中でもセレウス菌というのが毒素系の食中毒を起こすので、これかもしれない」

 「バチラス属の菌」は10℃から60℃で増殖するといいます。

 新潟薬科大学 応用生命科学部 食品安全学研究室 西山宗一郎准教授:「炊飯器で60℃以上になっていれば増えることはない。冷やすというのも大事。冷やすか熱くするかいずれか。ご飯が糸を引く状態だとほぼ腐っていると考えていい。製造か流通過程のどこかで温度管理をミスしたのではと推定する」

 八戸市は食中毒の疑いがあるとして、吉田屋の製造施設に立ち入り検査をして原因などを調べています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事