“キノコ形”街路樹伐採に一部住民が反発「いきなり切るとは」 千葉・浦安のシンボル(2023年9月12日)
千葉県浦安市で地元の住民から親しまれていた街路樹の伐採が始まり、波紋が広がっています。一部住民は「事前に相談がなかった」と怒りの声を上げています。
■浦安市民の憤り 工事の行方はどうなる?
まるでキノコのような丸い形をした木が、1.5キロにもわたって続く独特の景観。「カイヅカイブキ」という樹木で、千葉県浦安市の通称「市役所通り」の中央分離帯におよそ220本植えられています。
地元のシンボルにもなっている街路樹に異変が起きています。先月末から市による伐採が始まりました。
浦安市道路整備課:「樹木の間を通って横断する人が絶えず、樹木の陰になって車にはねられる危険がある」
また「通行車両が伸びた枝を避けざるを得ない状況は事故を招きかねない」として、およそ1億3000万円の予算を掛け、段階的にすべてを伐採しました。代わりに低い樹木を植え、防護柵などを設ける計画です。
地元住民:「(Q.伐採には賛成?)賛成ですね。賛成ですね。子どもがいると、見えないと危ないので。視野が広い方が安心なので」
一方、別の住民からは「シンボルだったので寂しさはあります」「物心付いた時からあるものだった。なくなったら違和感しかない」といった声も聞かれました。
古くから街路樹の近くに住む男性は「いきなり10日後から工事始めて、全部切りますなんていうやり方が通るのかと」と話し、憤りを隠せません。
「計画を知らされたのが工事のわずか10日前だった」という男性は、市長宛てに伐採中止を求める意見を提出しました。
工事の行方は、一体どうなるのでしょうか?
■納得できない市民 市長に反対意見提出も
浦安市が進めるキノコのような形をした街路樹の伐採計画を巡り、「工事のわずか10日前に計画の詳細を知らされた」という住民は納得できません。
伐採に反対する亀山大二郎さん:「浦安という町は埋め立て地なんです。浦安が発展するためには、木をたくさん植えなきゃいけない。縁を育てる条例というのを作った。いきなり10日後から工事を始めて、全部切りますなんていうやり方が通るのかと。とにかく工事をストップして、もう一度、住民の話をよく聞けと」
そこで130人以上の反対意見を集め、市長に届けたといいます。
浦安市の内田悦嗣市長からは「既存の樹木を残しつつ横断防止柵を設置するなど施工方法を再度、検討いたします」と回答がありました。
220本のうち男性が住む地区のおよそ110本については、伐採せずに街路樹を残すということです。
(「グッド!モーニング」2023年9月12日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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