都内でバス運休も 薬局では「咳止め薬」が不足…コロナ感染者は5類移行後「最多」【news23】|TBS NEWS DIG

都内でバス運休も 薬局では「咳止め薬」が不足…コロナ感染者は5類移行後「最多」【news23】|TBS NEWS DIG

都内でバス運休も 薬局では「咳止め薬」が不足…コロナ感染者は5類移行後「最多」【news23】|TBS NEWS DIG

新型コロナが5類に移行して4か月、感染者数は5類移行後、最多になっていて影響が広がっています。都内の薬局では、“咳”や“のどの炎症”などに効く薬が欠品状態に。また、影響は公共交通機関にも及び、小田急バスは減便の対応を迫られています。

■乗務員の感染で路線バス一部運休に…

東京・三鷹市内のバス停では…

喜入友浩キャスター
「小田急バスの到着予定の案内板なんですけれども、現在、“乗務員不足のお知らせ”が表示されています」

小田急バスでは、都内2か所の営業所で、あわせて30人以上が新型コロナに感染。
乗務員を十分に確保することができないとして、路線バスが一部運休になっています。

利用客「このあとが心配。来ると思ってたバスが来ないとか…」

利用客「運休になることによって、バスに乗車する人数が増えて、密になると思いますので、マスクをつけるなり、感染対策は必要なのかなと思います」

運休は、平日で192便に上っていて、通常ダイヤに戻るメドは、立っていないと言います。

新型コロナが、5類に引き下げられて間もなく4か月。この間の感染者は、右肩上がりで、8月27日までの1週間は、9万3792人と、5類移行後、最も多くなっています。

さらに、インフルエンザも同時流行していて、川崎市では、市内8つの小中学校で学級閉鎖になっています。

■薬が欠品「絶望的に入ってこない…」

5日、発熱外来がある埼玉県内の病院には、次々と検査に訪れる人の姿が…新型コロナの検査をしてみると…

医師「コロナ陽性です」

この病院では、午前中に訪れた患者72人のうち、40人が陽性だったといいます。そのため、こんな事態に…

患者と話す医師「お薬が隣の薬局に全然ないので、ご自宅近くの薬局で聞いてもらった方が良いかと思います」

処方した“咳止め”などの薬が、隣の薬局にないというのです。実際、都内の薬局を取材すると…

――お薬の在庫はどういった状況ですか?

くすりのケンコ薬局 加藤健一 店長
「全体の薬の約20%が欠品状態といわれている。“咳”や“のどの炎症”などに効くお薬、このあたりが絶望的に入ってこないですね」

薬の発注データを見せてもらうと…

喜入キャスター「欠品…欠品…こちらも欠品。注文した数、全部お引き受けできませんということ?」

店長「そうですね…」

こちらの薬局では、8月に入り、コロナ患者が急増。咳止めや、のどの炎症をおさえる薬などが、発注しても届かない状態だといいます。

さらにインフルエンザの同時流行も“薬不足”に拍車をかけています

くすりのケンコ薬局 加藤健一 店長
「インフルエンザだろうが、新型コロナだろうが、風邪だろうが、症状をおさえる薬というのは同じ。その中で、セールスが奪い合いになっていると聞いている。本格的な冬の風邪シーズンになったときに、どうなってしまうのか、業界では不安」

■ワクチン接種後6か月で、予防効果は低下

早くも、冬を心配する声が上がるほどの感染。新型コロナの感染予防として、ワクチンを3回以上接種した人は、約7割に上っていますが、その効果は、どれほど持続しているのでしょうか?

3回目の接種から、1年半が過ぎた2人の記者が、コロナの発症や重症化を防ぐ「中和抗体」が、体内にどのくらいあるのか検査してみると…

武本クリニック 武本祐 院長
「2人とも、発症予防効果に関しましては、現時点では無いと思われます」

この検査では、抗体の値が、4160を超えると95%、2150なら80%の確率で、ウイルスから体を守る十分な抗体があると考えられますが、小崎記者は、わずか0.8で、土江記者も、3.3。2人とも新型コロナウイルス抗体は、すでにほとんど持っていないという結果に…

武本クリニック 武本祐 院長
「コロナワクチンの接種後、6か月くらい経つと、確率的には、発症予防効果としては、かなり低くなってくるという考え方が一般的です。逆に、重症化予防に関しては、もう少し効果は持続すると言われていますので、重症化予防に重きを置いた考え方になっているかと思います」

■新規感染者の3割がオミクロン株派生型「エリス」

山本恵里伽キャスター:
新型コロナの感染拡大の要因の一つとされているのが、新たなオミクロン株の派生型「エリス」の存在なんです。東京都の最新の解析結果によりますと、東京都の都内の新規感染者の中で、エリスの割合が最も多く約31.3%、3割を占めているんです。

このエリスは、日本だけではなく、世界51か国でも感染が報告されていまして、WHOも警戒レベルを引き上げているんです。

感染症に詳しい国際医療福祉大学の松本哲哉 主任教授によりますと、症状や、重症化率というのは、これまでとほぼ変わらないそうです。ただ、感染力が強いと見られるので、重症患者が増える可能性が高いとしています。

こうした中、20日からは国内で、オミクロン株の「XBB1.5」系統に対応したワクチン接種が始まる予定となっています。ファイザー社は、初期の臨床試験で、このワクチンがエリスにも有効性を示したとしてい…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20230906-6107691)

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