「小説を盗まれた。だから火をつけた」本当の動機は? 36人が放火で犠牲 “京アニ事件” あす初公判|TBS NEWS DIG
4年前、36人が犠牲となった京都アニメーション放火殺人事件。殺人罪などで起訴された青葉真司被告の裁判員裁判があすから始まります。なぜ、事件は起きたのか?被告の足跡を追いました。
2019年7月。京都アニメーション第1スタジオが放火され、社員36人が死亡、32人が重軽傷を負いました。殺人の罪などで起訴された青葉真司被告(45)。逮捕後、容疑を認めたうえで、こう供述していました。
青葉真司被告
「(京都アニメーションに)小説を盗まれた。だから火をつけた」
現場では当時、一体何が起きていたのか?これは発生当時の消防の記録です。
通報記録
「服が全部焦げてる人がいます」
「全身やけどの人とかいます」
消防隊員らがスタジオ内に入った時には1階で2人、2階で11人が遺体で発見。さらに屋上に向かう階段の周辺には、折り重なるような形で20人が亡くなっていたといいます。
自身も全身の9割以上にやけどを負った青葉被告。これは、事件から1か月後、入院先の病院で撮影された動画です。顔全体に包帯が巻かれ、表情をうかがうことはできませんが、医師からの問いかけにはしっかりと応じる姿が確認できます。
青葉被告の主治医
「あと少なくとも4回は手術をします。分かった?頑張れる?」
さいたま市(旧浦和市)で生まれた青葉被告。9歳のころ両親が離婚し、父親と兄、妹の4人で暮らしていたといいます。小学校の卒業アルバムに書いていた夢は「大金持ち」。
小学校時代の同級生
「内向的というより活発な子でしたね。当時は冗談も通じましたし」
その後、定時制高校に通いながら、埼玉県庁の非常勤職員として3年間働きました。
青葉被告の元上司
「真面目に仕事はしていましたよね。仕事も言われたことは全部ちゃんとやるし、(仕事ぶりは)“ふつうよりもちょっと上”という感じ」
しかし、20代前半のときに父親が自殺、30代前半で「派遣切り」にあいます。
集合住宅の元管理人 好田茂夫さん
「ホームレス状態になったので、住居をあっせんしてほしいと」
当時、青葉被告が住んでいた集合住宅の管理人によると青葉被告はすぐに家賃を滞納したといいます。さらに。
集合住宅の元管理人 好田茂夫さん
「入居者から『異常な音やガラスが割れる音が聞こえる』と、『1回(部屋を)見てほしい』と言われて。布団の上にパソコンが置いてあって、その時に(画面が)割れていた。冷蔵庫は開いていて、(食べ物の)においがすごかった。(台所に)いろいろな食べ残しがいっぱい置いてあった」
その後、茨城県内でコンビ二強盗を起こし逮捕された青葉被告。JNNが入手した当時の捜査資料には青葉被告のこんな言葉が記されていました。
青葉被告と捜査関係者とのやり取り
「この世の中頑張っても仕方がない。仕事も続かない。無差別殺人を考えたりするが、最後で歯止めがあり」
法廷で青葉被告は何を語るのか、裁判はあすから始まります。
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