“危険な暑さ”不安定天気収まらず 京都で“記録的雨”大阪には雨柱(2023年8月24日)
日本海側で記録的な暑さとなっています。山形県では熱中症の疑いで生徒11人が搬送されました。一方、24日午後に台風9号が日本の南海上で発生しました。
■“危険な暑さ”不安定天気収まらず
古都は猛烈な雨に見舞われました。午後3時半ごろ、京都市伏見区の周辺などで1時間に約90ミリが降ったとみられ、記録的短時間大雨情報が出されました。
突然の雨に逃げ場を探す人々。静岡県で発生したゲリラ雷雨です。県内では1時間に50ミリを超える非常に激しい雨を観測しました。
大阪府の上空には危険な雨柱が…。打ち水効果で大阪市内の気温は10℃近く下がり、今月初めて25℃を下回りました。
■線路が高温 山形新幹線見合わせ
上空に湿った空気が流れ込み、太平洋側を中心に天気が荒れた一方で、日本海側は猛烈な暑さに包まれます。
新潟県では38.9℃の長岡をはじめ、38℃台が続出。トップ5を独占しました。この暑さで線路の温度が高くなりすぎて、山形新幹線は一部の区間で一時、運転を見合わせる事態が起こりました。
体の不調を訴える人も相次ぎました。山形市の中学校では外で練習していた生徒11人が熱中症の疑いで病院に搬送されました。
■北海道 23年ぶり“異例の残暑”
北海道は異例の暑さが続いています。札幌市は2日連続で猛暑日になりました。これは23年ぶりの出来事です。
小学生は熱中症に警戒しながらの登校です。少しでも涼しくなればと水がまかれます。
教室にはエアコンがなく、23日は30℃を超えていました。扇風機で暑さをしのいでいますが…。
保護者：「（子どもが）扇風機が強でも回ってこないと。台数を増やして四方八方から（風が）当たるようにしてもらって…。代謝がいいので、子どもは」
暑さに慣れていない地域だけに医師は警戒を強めています。
札幌医科大学 医学部 山蔭道明教授：「例年より、ここ数日は救急搬送される人は多い印象。エアコン、クーラーの設置率は本州に比べて少ない。今回のような暑さと湿気は対応できないので、エアコンのあるなしで大きく違う」
心配がもう一つ、列島の南の海で24日午後3時に台風9号が発生。今後の進路に注意が必要です。
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