中国が週内にも日本への団体旅行解禁か 観光地では期待高まるも…課題となるオーバーツーリズム
中国政府が週内にも日本への団体旅行を解禁する可能性があるとして、中国の旅行会社が準備を進めていることが明らかになりました。“爆買い”への期待が高まる一方、ある懸念も……。
新型コロナウイルスが5類に移行してから3か月が過ぎ……。
「スゴイ!スゴイデスネ」
大阪・ミナミでは外国人観光客の姿も多く見られ、徐々ににぎわいを取り戻しつつあります。
関西空港で入国した外国人の数は、すでにコロナ前の6割ほどまで回復。
ただ、コロナ前のインバウンドと言えば、中国人などによるいわゆる「爆買い」が話題に。そんな光景が戻ってくるのでしょうか。
中国の旅行業者によりますと、当局が週内にも日本への団体旅行を解禁する可能性があるとして、一部の旅行会社が11日から始まる京都や箱根などへの団体旅行の募集を開始したということです。
大阪の土産物店などでは……。
いちびり庵 道頓堀店・水野敏昭さん
「(コロナ禍)以前のインバウンドの大きな部分は中国の方。来てもらえるようになったら、ありがたいに越したことはない」
ダイコクドラッグ飲食事業部・上保晴貴部長
「インバウンドで結構来てもらって、たくさん買い物してもらっていたんで、あのくらいまで戻ってくれたいいなとは思う」
歓迎の声がある一方、困惑の声も……。
日本城タクシー・坂本篤紀代表取締役
「円安で他の国の人がたくさん来ている。それまでは8割が中国人だったけど、今は6割、7割が中国以外の人。コロナ前と同じような中国人が来たら、どこもオーバーツーリズム(観光公害)になってしまう。寝るところから乗るものまでいっぱいになると思う」
課題の人手不足について専門家は……。
りそな総合研究所・荒木秀之さん
「一部自動化をしたりとか、外国人の雇用を進めていくというのも一つの手ではあるが、正直、各社の対応とか業界の対応をやや超えている部分がある。(国の)政策の支援が必要な気がします」
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