「中国と手を組んで儲け話に走ると危ない」自民・麻生副総裁が台湾の蔡総統と会談(2023年8月9日)
台湾を訪問している自民党の麻生副総裁は、蔡英文総統と会談し、軍事的な圧力を強める中国を念頭に、台湾との関係を強化する方針を確認しました。
自民党・麻生副総裁：「お互い困った時は助け合う、いい時はお互いに喜びも分かち合うという日台関係であり続けていきたい」
蔡総統は「より強靭なサプライチェーンを構築し、日本とともに地域経済の発展に向けて協力していきたい」と呼び掛けました。
これに先立ち麻生氏は来年1月の台湾総統選挙に与党候補として立候補する頼清徳副総統とも会談しました。
麻生氏は「中国の拡張主義に伴う軋轢（あつれき）は我々も大変、危惧している」と述べたうえで「いざとなった時に台湾政府が持っている力を自主防衛のために使うという覚悟が我々の最大の関心だ」と強調しました。
一連の会談を終えた麻生氏は取材に応じ、来年1月の総統選の結果は「日本にも大きな影響が出る」としたうえで、次のように述べました。
自民党・麻生副総裁：「（蔡総統は）威信もあるし、きちんと責任感も強いし、ああいうのがやっぱり、この何年かの台湾を支えたんだと思いますが、台湾の人が、どういう人を、次の大統領に選ぶか分かりませんけれども、しかるべきちゃんとしたものを選ばないと、急に中国と手を組んでもうけ話に走るとかいうことになると、台湾というものの存在が危なくなりますから、そういった意味では次の人を育ててもらいたいねという話を蔡英文総統には申し上げました」
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